旅行者の目線でブルノを歩く


チェコへ来て初めて「日本から旅行で来た知り合いに会う」ということをしました。

チェコ在住の日本人の方と会う機会はあっても、日本から知り合いが来るなんてことは滅多にありません。しかも、プラハだけではなく、モラヴィア地方まで足を延ばす人は多くありません。ワインを楽しみに来たという彼女たちは「行きのスーツケースは空だから」と、事前にわたしのリクエストを聞いて日本のお菓子や食材を持って来てくれました。

ブルノで待ち合わせ、お茶をして、ブルワリーへ行き、アイスの食べ歩きをし。わたしは日本から来た訳でもないのに、一緒に女子旅をしている気分でブルノの街を満喫。まぁ、本来なら現地在住者としてヘルプするべきところ、チェコ語はできないし、チェコらしいオススメもよく知らないので、全く役立たずだったのが申し訳なかったけれど。

彼女たちが翌日以降の宿と交通をまだ決めていなくて、というのも彼女たちが行きたいワイナリーが多い郊外の情報は日本語でも英語でもあまりないのです。お目当ての宿の候補はあったものの、それも予約サイトなどには載っていない宿で、ウェブサイトもチェコ語のみ。助けを求めにブルノの観光案内を訪ねたら「私たちは分からないので南モラヴィアの観光案内所があるからそっちへ行ってみて」とのこと。探して見ると数件隣りにありました。外観は普通のオフィスっぽくて、知る人ぞ知る、という感じの観光案内所。

案内所のお姉さんは、最初は聞かれたことに無表情で答えているだけだったけれど、色々尋ねているうちにみるみるヤル気を出し次から次へと情報を出してきてくれて、この人典型的なチェコ人だなぁと思いました。最初から笑顔で接客するということはない分、相手のことが分かってくるとすごく親切。

あと、この日は立ち寄ったカフェなど全ての場所の店員がフレンドリーでした。通常チェコの店員に愛想を求めてはいけません。しかし、なぜか行く先々で笑顔で注文を聞いてもらい、なんなら冗談を言うほどみんなが気さくでした。ペトルと二人で出かけても今までこんなことはなかったなぁ、というところから考えてみると、チェコ人男子を相手にするより、旅行で来ている女子グループ相手の方がヤル気出るんだろうな、と気づき腑に落ちました。
他の場所ですでに何度か雑な対応をされたと聞いていたので、チェコ人の親切な一面も見てもらえて良かったです。

あぁ、また誰か来ないかなぁ。
いつか友達が来てくれた時のために案内と通訳をできるようになっておかないと、と思うのでした。
 
Trip Advisor内 ブルノの観光地紹介