11月11日は「聖マルティンの日」でした。チェコ語読みでは「マルティン」と読みますが、英語のマーティン(Martin)に当たります。
秋の収穫時期が終わったこと、また冬の始まりを祝う日とされています。
聖マルティンにまつわる話は各国沢山あるそうですが、共通して有名なのが、「ローマ兵士だったマルティンが凍える日に貧しい人に自分のマントを切って分け与えた」という伝説。聖人になったマルティンは、この冬の訪れの日に、マントを羽織り白い馬に乗ってやって来るそうです。まるで王子様!
わたしの住むキヨフでは「マルティンスキー・ホディ(Martinský hody=マルティン祭り)」という名の行事がありました。チェコの伝統民族衣裳(チェコ語でクロイ “kroj”)を着たパレードです。
華やかな女性たち。
衣装は、村・地域ごとにデザインが違うので、分かる人にはどこの村から来たか分かるそうな。
エプロン(っていいのかな。スカートの上に着けてるレースの)って手作りなんですよね。
メンズの衣装もすごく好き。自分のファッションに取り入れたい。
年配の男性は恰幅が良くて、シュッとした若者とはまた違った風格が。尚、手に持っている可愛らしいカゴバッグはワインボトル入れです。
子どもたちも誇らしげで可愛い。
パレードの後は、街の広場で彼らによる踊りや歌がありました。すごく寒かったので、あまり見られませんでしたが・・・。
聖マルティンの日は、ガチョウまたは鴨を食べる伝統があります。義妹ファミリーが鴨(ガチョウと似ているので代用)の丸焼きを作ったとのことで招かれました。
キャベツの煮込みと、チェコのクネドリークと呼ばれる団子のようなものと一緒に食べるのがお決まりだそう。わたしは肉が苦手なので、キャベツがメインで鴨が付け合わせみたいになっていますが、他の人は骨つきを豪快に食べていました。
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民族衣装とっても素敵ですね!皆足が長く見えて(実際長いのでしょうがw)、しゅっとしてカッコいいです。ポーランドでは観光地や民族音楽やダンスのグループ以外は目にしないように感じます。実際ポーランド人の友達も、民族衣装は廃れてきていると嘆いていました。
チェコもガチョウを食べるんですね!最近ポーランドでも聖マルチンの日にガチョウを食べる動きを復活させようとしているようですが、そう一般的ではないようで。
白馬に乗った王子様、もとい、マルチンの話は知りませんでした。今度聞いてみます~。
足長く見えますよね(そう、実際に長いんですがw)。私の住んでいる地域はチェコ国内でも民族衣装が有名なエリアのせいか、別に民族衣装必須で無い行事でも、何かあるごとに着ている人がいます。とはいえ、このパレードに参加しているような人はやはりグループに所属しているようです。夫はこの街育ちですが、全く興味が無く、衣装のことを聞いても何も知りません(笑)。
ポーランドではガチョウの代わりに聖マルチンの日は何を食べるんですか?私はガチョウと聞くと「ニルスのふしぎな旅」を思い出してしまって…。
白馬に乗ってやってくるってイケメンですよね、マルティン様。
あ、私もニルス想像してました!ガチョウってすごい脂肪があるんですよ。ローストしていると、お皿が油の海になるくらいに(笑)。きっと長距離飛行できるのもこの油のおかげなんだろうなぁ、ニルスの旅も油で支えられていたんだなぁ、としみじみしながらいただきました。
ポーランドでは何を食べるんでしょう?特にないような。うちのポーランド人が帰宅したら聞いてみますね。
そんなに油が!ニルス、かわいい顔して、それだけエネルギーがあるんですねぇ。聖マルティンの日にガチョウをいただくのは何かの物語由来らしいですが(チェコ語のレッスンでチェコ語で聞いたので内容はよく分かりませんでしたw)、油が多いのなら冬に備えていただくのにピッタリな食材なのですね。
あ、ニルスは少年ですよ!(笑)ガチョウは違った名前だったはずです。
聖マルチンの物語の件、聞いてみたのですが「知らない。クリスチャンじゃないし」と。
ええ、こんなもんですよね。私も日本のことなんでも答えられるわけではないですし(笑)。
名前の日としてのイメージが強いのかもしれませんね~。
そうだ、ガチョウがニルスじゃなかったですね!(笑)ググってみたらガチョウは「モルテン」でした。確かに!スッキリしました。
わたしもチェコで伝統行事があるたびに由来や詳細を尋ねてしまうんですけど、逆の立場だったら知らないですよね〜。行事は行事として子どもの頃から無意識におこなっているもので、詳しいこと聞かれても知らない…ってなります。