世界遺産のブダペスト地下鉄

ブダペストの地下鉄は、地下鉄として唯一世界遺産に登録されています。

開業は1896年。ユーラシア大陸で最古の地下鉄なんだそうです(イスタンブールの方が古いという見方もあるとのこと)。ちなみに、世界最古はなんとなく予想できる通り、ロンドンです。

 

世界最古!可愛い「ブダペスト地下鉄1号線」

ブダペスト地下鉄は4路線走っており、その中でも一番最初に開業されたのが、1号線です。

「ヴェレシュマルティ広場駅」(Vörösmarty tér)
この駅は名前の通りヴェレシュマルティ広場の真下にあり、今の時期、広場ではクリスマスマーケットが開かれています。
実は、予備知識無く、クリスマスマーケットを見終わったあと、ただこの駅から地下鉄に乗ろうとホームへ降りて、あまりの可愛さに大興奮したのでした。タイル張りの駅構内と木製のドアがめちゃくちゃ素敵!天井が低くて、駅のホームというより、どこかの部屋にいるようです。

 
車両も小さくてオモチャのよう。車内も黄色がポイントになっていてすごく可愛い。

 
吊り革が “革”!本来、吊り革ってこういうものだったんでしょうか。

 

まるでソ連「ブダペスト地下鉄3号線」

3号線で走っている車両は、ソ連製。想像していた以上に古くて驚きました。社会主義時代にタイムスリップした気分になれます。
ものすごく古いしボロボロなのですが、意外にも汚い感じはありません。よく手入れされているのでしょうね。


 
駅のホームに設置されているブダペスト歴史博物館の掲示板。無機質な雰囲気の駅のホームで、高級感のある木の枠が目立っていました。

 

新しい路線「ブダペスト地下鉄4号線」

この4号線の開業は2014年と新しく、どの駅もモダンなデザインです。走っている車両も普通に新しいもので、その点では目新しさはありませんが、駅は空間が広くて、立派な駅ばかりでした。

「カールヴィン広場駅」(Kálvin tér)

 
「ブダペスト東駅」(Keleti pályaudvar)
ブダペストの地下鉄では、改札は無く、代わりにチケットを刻印する機械が立っています。警備(?)の人が見張っていて、怪しい人(?)には声を掛けていましたが、警備のお兄さん(中央の覆面)の見た目が誰よりも怪しいという。


 

高速エスカレーター

いくつかの駅で異常に速いスピードで動くエスカレーターを見ました。日本でも通勤時間だけ少し速くなるエスカレーターはありますが、そんなの比じゃありません。助走をつけて乗らないと足元持っていかれます(笑)。
距離が長いから速くしてるのだとは思うのですが、杖をついたおばあちゃんとか乗れないのでは・・・。

 
ブダペスト滞在中に一番気に入ったのはこの「地下鉄」かもしれません。この「世界遺産に登録されている地下鉄」についての予備知識をほぼ持たずブダペストに行ってしまったため、ただ移動手段として利用する程度に終わってしまったのが心残りです。
路線・駅ごとに個性があって、それぞれに違った魅力があって全駅下車したいくらい。またいつかブダペストに行く機会があったら、ただの移動手段としてではなく、「地下鉄巡り」に一日時間を確保しなければいけません。
 
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