週末ブダペスト旅行まとめ/ブダ城・鎖橋・グヤーシュなど

「ブダ城」と「セーチェーニ鎖橋」

ブダペストはドナウ川を挟んでブダ地区とペスト地区に分かれています。繁華街があるのはペスト地区で、有名な「セーチェーニ鎖橋」を渡って観光スポットであるお城や教会が多いブダ地区へ行くことができます。先に見えている立派な建物が「ブダ城」です。


 
鎖橋を渡ると目の前にケーブルカーがあり、ブダ城のある丘へ簡単に登ることができます。
乗車時間は1分ほどとアッと言う間なので、混んでいたら歩いて登る方が早そうですが、結構な急勾配でなかなか大変そう。もちろんケーブルカーを選びました。

このケーブルカーがレトロで素敵と思ったら、1870年に開業した大変古いものだそうです。到着した先の駅舎がアールヌーボー式でこれまた美しい。


 
ブダ城は、歴代国王が暮らした重要なお城です。今は、美術館・博物館になっています。ここへ来たのが二度目のペトル曰く「見るのにすごい時間かかる」らしいので今回はパス。城の前から「鎖橋」や美しい建物として有名な「国会議事堂」を含む街を一望出来るので、展望台として訪れるだけでも価値はありました。

 

ブタペストのトラム

ブダペストの世界遺産に登録されている地下鉄については先日書きましたが、トラムもとても便利で、街中では地下鉄とトラムを使えば直感的にアクセスできます。
特にブダ城を背景に、ドナウ川沿いを走るトラムは街の美しい景観の一つになっていました。
 

 
こぢんまりとした車体。

 

Airbnbでアパートに滞在

Airbnbでブダペスト中央市場の隣りにある可愛らしいアパートを借りました。
吹き抜けを囲むようにぐるりと部屋が並んでいるという日本ではあまり見ない構造の古いアパートです。


 
Airbnbの部屋は安物の家具を使っているところが多いですが(傷つけられたら困るし当然です)、このアパートは、アンティークの家具が無防備においてあるし、それらのセンスも良く、とても気に入ったのですが、ちょっとビックリするくらい壁が薄かったです。隣人の咳払いまでクリアに聞こえてくるという(笑)。

ヨーロッパの建物ってしっかりしているように見えるのですが、壁の厚さは微妙なところが多く、油断なりません。今後自分の引越しでアパートを探すときには気をつけるべきポイントだと思いました。

Airbnbの魅力は、旅先で普通の家の暮らしを体験出来ることですが、普通の家の不便な点を発見出来るのもある意味Airbnbの利点だと思いました。
 

伝統クラフト雑貨の店「Folkart Kézművesház」

陶器をメインに、民族衣裳や布小物を取り扱っているお店です。店名をgoogle翻訳にかけると「Folkart Handicraft House」とのこと。なるほど、まさにそんなお店です。


 
一見、街中に沢山ある民芸品店の一つのようですが、特に陶器のセレクトが他店とは違うと思いました。ハンガリーの陶器らしく、花や動物モチーフが多い中でも、伝統的な雰囲気プラス作家の個性が加わっているモノが多く集められています。

値段は、陶器で、安いものだと1,000円以下〜高いもので5,000円超えという価格帯。近隣の土産物屋に比べると高めですが、品質の良さからすると妥当な値段かと思います。


 
カップ&ソーサーとマグネットを買ったら、ギフトでも無いのに可愛いラッピングをしてくれました。こういうラッピングを無料でしてくれる店ってヨーロッパでは珍しいのではないでしょうか。可愛い包装慣れしている日本人へのお土産にしても恥ずかしくありませんね。
 
「Folkart Kézművesház」
Budapest, Régi posta utca 12, 1052 Hungary
月-金 10:00-18:00
土日 10:00-15:00
http://folkartkezmuveshaz.hu


 

ハンガリー名物「グヤーシュ」

ハンガリーといえば有名な食べ物は「グヤーシュ」。牛肉が入ったパプリカ味のスープです。
チェコでもチェコ料理屋へ行くとグヤーシュを見つけることができますが、今までチェコのレストランで食べたどれとも違っていました。チェコ版グヤーシュの方が塩気が強くて、シチューに近い感じ。数回しか食べたことがないので、単に店の違いなのか、国の違いなのかは分かりません。

今回、ブダペストでは2回グヤーシュを食べましたが、どちらもジャガイモやニンジンがたっぷり入っていて、具の多い味噌汁を食べているような食べやすさでした。本来は、グヤーシュ+メイン料理、という注文をするのでしょうけど、グヤーシュだけでも丼サイズのボウルに入っていてかなり量が多い上にパンが付いてくるので、わたしにはそれだけでお腹いっぱい。値段は、レストランで食べたこれ↓が400円くらい。


 
左手前にある小さなカップに入っているのは、チリペーストです。七味を足すような感じで、好みに合わせて入れます。これが、ただ辛さを足すだけのものかと思ったら、予想を裏切る美味しさ!スーパーへ行くと、似たような瓶詰めのチリが色々売っていたので一つ買って帰りました。スープに入れたり、パスタに足したり、何かと便利ですぐに無くなりそうです。
 

日本茶ティールーム「MARUMOTO」

日本人オーナーによる日本茶専門のティールームです。その場でお茶をいただくことも出来るし、茶葉だけ買うこともできます。
お茶は日本ブランドのものを使っており、お茶受けのお菓子も日本から仕入れた和菓子が食べられます。最中が涙出るくらい美味しかったです。なかなか海外で食べられるクオリティのものではありません。


 
店の雰囲気も完全に日本の飲食店のようです。大きな声で話さない、チップ無しなど。あと、ペトルは「店内のBGMがジャズなのが日本っぽい」と。外国人から指摘されて初めて気づいたのですが、日本の飲食店のBGMジャズ率ってめちゃくちゃ高いんですよね。日本人が気づかない “日本あるある” だと思います。


 
「Marumoto Japanese Tea Room & Shop」
Hercegprímás u. 9., 1051 Budapest
月-土 10:00–20:00 日曜定休
https://www.marumoto.eu/

 

ブダペストは過小評価されている街だと言われているそうです。実際、訪れてみると歴史的な見所は多いし、食べ物は美味しいし、物価は安いし、可愛い雑貨はたくさんあるし、どんな世代の人が訪れても楽しめるインフラの整った立派な観光都市だと思いました。

チェコから中欧の国を訪れると、チェコと似過ぎていて新鮮味が薄いのですが、それでも違うところを見つけることは出来ます。人の雰囲気だったり、物価だったり、食べ物の味付けだったり、言語だったり。特に、ハンガリー語は周辺の国と全く違うので、言ってることがひと言も分からないのが面白かったです。しかも、行った先で100%英語が通じたのも驚きでした。

週末プラス一日を使ってのたった2泊の旅行だったのですが、書き出してみると結構満喫してますね。郊外にも訪れてみたいところがいくつかあったのですが、さすがに遠出の時間はなかったので、それはまたの機会にしたいと思います。