チェコのイースターの過ごし方/マーケットとポムラースカ

 
4月1日はキリスト教徒にとってクリスマスに並ぶ大切な行事である「イースター」でした。(チェコ人は現在は無宗教の人が大半ですが、伝統行事は過去の名残でキリスト教由来が多く、イースターも祝います。)

チェコでは、日曜のイースターを挟んで、金・土・日・月が4連休。チェコの人がこのイースターホリデーをどのように過ごすのかご紹介します。
 

イースター前

大きな街では「イースターマーケット」が開かれます。イースター当日というよりその前の数日間限定というところが多いようで、今回、わたしはブルノとオストラヴァのマーケットを見に行きましたが、ブルノは水・木だけだったし、オストラヴァも土曜までしかやっていませんでした。日曜のイースターを待たずに終わってしまうのですね。

しかし、最近は日が長いので、仕事を16時頃に終えたとして(これくらいに終業する人が珍しくない!)、平日でも数時間は明るい屋外でビールを楽しむことができます。マーケットは、買い物というよりお酒を片手に友達と集まっている人でいっぱいでした。先週辺りからやっと気温が上がってきたので、人々は外に居られることが嬉しくて仕方がないのだと思います。

 
このビールはイースター時期に飲まれる「Zelené pivo(グリーンビール)。以外にも味は普通のビールと同じなのですが、鮮やかな緑がキレイで春にピッタリです。マーケットはもちろん、レストランやバーでも期間限定で扱っている店も多くあります。
これはブルノのマーケットで買ったもので、お値段 40Kč(約200円)/500ml。日本だったら激安なのですが、縁起物(?)のせいかチェコの一般的なビールと比べると少し高めです。


 
マーケットで売られているのは、イースター定番のペイントされた卵、ウサギの飾り、ヒヨコや羊モチーフのお菓子など。後述しますが、ラッピングされたお菓子は、イースターホリデーの月曜日に備えて買う人が多いです。


 
本物の羊、と羊毛を紡ぐ人も。

 

イースター当日

当日って特に何もありません・・・。
マーケットはすでに終わっているし、フェスティバルやパレードがあるわけでもないし。むしろ、日曜日なので閉まっているお店が多く、街は静まり返っています。連休なので帰省している人も多いだろうし、自宅で家族と過ごすんですかね。

開いているレストランでは、イースター限定メニューを出している店も見かけました。例えば、ウサギ肉のソテー。
この時期は、スーパーにもウサギ肉が売っていて、しかも切り身ではなくてウサギのカタチをしっかりとどめたままなので、「ウサギ=可愛いペット」と考える日本人としてはやや抵抗があります。ペトルは家で食べるためにウサギを飼っていたことがあるので、ウサギと聞いたらペットというより食用らしいですが・・・。

 

イースターマンデー

イースターの翌日は「イースターマンデー」と呼ばれる祝日で、ある意味この日が本番です。

昨年も書いたのですが、「チェコでは、イースターマンデーに男性が鞭を持って女性の家を訪ね、女性のお尻を叩く」という風変わりな伝統があります。お尻を叩かれた女性は、「子宝に恵まれる」とか「その一年美しく過ごせる」などの言い伝えがあるため、訪ねてきてもらった御礼にお菓子や色を付けた卵などを男性に渡します。

鞭は「ポムラースカ(Pomlázka)」と呼ばれ柳の枝で編まれ、先にリボンが付いている可愛いもの。柳の枝を切って自分で編んでも良いし、マーケットで100円くらいから買うことも出来ます。日数が経つと木が乾燥して使い物にならないので、毎年新調するものなんだそうです。

 
イースター直前だと道端でも売っています。長いものだと人の身長以上。あれで叩かれたく無い・・・。

 
編まれる前の枝の状態はこれ。

 
作り方を実演して見せる人。三つ編みの本数多い版みたいな感じでした。

 

そして、いざ、月曜当日。
近所にペトルの妹カップル+姪+甥が住んでいるので、お互い訪ね合う約束をしていました。訪ねるのは男性で、女性はこの日は家で待機します。

まずは、甥(1歳)が父親に連れられてわたしのお尻を叩きに来てくれました。本人は何をやらされているか分かっていないものの、御礼のチョコをゲットできたのでハッピーだったのではないでしょうか(笑)。

それが済んだら、今後はペトルが妹と姪(4歳)を叩きに行きます。もちろん本気で叩く訳ではなく、形だけペシペシと。

 
彼女の元には、この後に幼稚園男児が10人(!)も訪ねて来る予定らしく、玄関先に素敵な歓迎コーナーが出来上がっていました。準備が大変なのは母親ですね(笑)。

 
そういった準備が嫌なのか、義母はこの行事が嫌いらしく、昔からイースターマンデーはインターホンが鳴っても居留守を使っていたそうです(笑)。「今年はお義母さんどうしているの?」と聞いたら「コテージ(休暇用に持ってる別荘でチェコでは持ってる人が多い)に篭ってる」とのこと。そこなら誰も来ませんからね。

 
道ゆく少年たち。手にはポムラースカ。お菓子はまだ持っていないので、これから訪ねるところだと思われます。

 
彼らは、民族衣装を来て、楽器を演奏しながら歩いていました。巨大なポムラースカを持っていますが、この後これを右の車に積んでいたので「収まるんや!」とビックリ。

 
この鞭を持って訪ねるという行事は年齢問わないのですが、「子供の頃はやったけど大人になってからは・・・」という人も多いよう。ペトルも最後にやったのは15歳くらいと言っていたほどで、昨年も何もしなかったのですが、今年はわたしの希望で、ポムラースカを買ったり、お返し用のチョコを用意したりしました。

昨年は、わたしがチェコに引っ越した来たのが2月で割とすぐにイースターを迎えたので、イースターに対するイメージがあまりなく実感も薄かったのですが、冬を丸々過ごした後だと感慨が違うものですね。

イースターって年によって日程が半月以上も違い、今年の4月1日っていうのは早い方で、実際チェコはまだ肌寒くはあるのですが、それでもやっぱり空気はもう春で。キリスト教徒じゃなくてもイースターを祝いたくなる気持ちが、今年は心から理解できた気がします。
 



2 Replies to “チェコのイースターの過ごし方/マーケットとポムラースカ”

  1. イースターでなんでこんなに何でも可愛いんでしょうね!日本にイースターを広めたのはねずみさんたちが住人の夢の国だけど、それでも、バレンタインやクリスマスほどではないな、チェコみたいなイベントがあると楽しい!キリスト色が余り強くないイメージ!あと、宗教とはあまり関係ないと思いますが、レストランを調べてたらビーガン料理が凄く多いの!菜食主義の方が多いんですかね?うさぎさん、キューバでも、マルタでも食べましたが、ちょっと硬い鶏肉みたいで癖もなく美味しかったです。チェコではどのように調理しますか?とりあえず、ローストダックはたべる予定です。(^^)v

    1. イースターは年によって日程違いすぎるし、日本だと桜や新学期で忙しくてこの時期にイースターが入る余裕は無いよなぁ…と思います。お店でヒヨコやウサギのアイテムが増えるくらいですかねぇ。

      ベジタリアンやビーガンの人は日本よりは多いと思います。チェコ料理は肉ドッシリ+こってりソースみたいなのが多くてどれも重いので、完全菜食主義でなくとも、ヘルシーな食事を好む人はベジメニューを選ぶ人も多いです。特に女性は。

      ウサギは、スパイスで味付けてオーブンで丸ごと焼くという感じだと思われます。鶏肉みたいなんですね。脚の形似てるし納得!

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