チェコ人になるための10の方法!チェコ人の特徴とは?

チェコ在住のイギリス人男性リッキー・イエーツさんが書いた「How to be Czech in 10 easy steps(チェコ人になるための簡単な10の方法)」という2013年の記事があります。
 

イエーツさんは、執筆時でチェコ在住4年半。“外国人” としてチェコに住んで発見した「こうすればあなたもチェコ人!」という10の特徴を挙げています。(※チェコに帰化する方法の紹介ではありません。)

ご本人の了承を得て超訳したので、日本語訳とわたしの感想を添えてご紹介します。英語が分かる方はぜひ元記事も読んでみてください。(わたしがした日本語訳は、意訳かつ短縮していますが、もし、原文と比べて極端に間違った訳があれば教えてください。)

 

 1. ビールを飲むべし

国民一人辺りのビール消費量が世界一であることからも、チェコ人になるにはビールを楽しまなければいけない。チェコには、Pilsner Urquell、Budvar、Kozelなど素晴らしい醸造所が沢山。あと、チェコのバーでのビールの飲み方だけど、テーブルに座り、コースターを自分の前に置けば何も言わなくても0.5lのビールが置かれる。ちなみに、チェコ人はビールをアルコールだと思っていない・・・。

チェコ人1人が一年に消費するビールの量、143.3L(日本人の3.5倍)。24年連続で世界一キリンによる調査結果)。
計算すると一日平均約0.4Lということになりますが、個人的には「もっと飲んでない?!」という印象。平日はランチについてくる無料のビール、仕事後に一杯、週末は午前中からバーのテラスでジョッキ片手に・・・というのがチェコの日常風景です。かと思えばビールを飲まないチェコ人も何人か知っているので、そういう人が平均値を下げているのでしょうかね。

 

 2. 肩書きを得るべし

チェコ人は自分の肩書きが好き。普通の会社員でも名前の前に肩書きを付けていることもある。アパートの郵便受けを見るだけでも、Mgr.、Ing.、JuDr. などの肩書きを付けている人が多いのには驚き。チェコ人になるなら肩書き必須!

英語のDr.やPh.Dのように、肩書きを持っている人は名前の前に付けます。ほんの一例ですが、
「Mgr.」=修士号
「Ing.」=エンジニア
「JuDr.」=法務博士
(どこまでの資格を持っていたら名乗れるのか細かいルールは知りません。)

「Mgr. Jan Novák」というように手紙やメールの宛名、名刺、家の表札などに付いています。EUの人が持っているIDカードにも希望者は載せることが出来ると聞きました。
名刺やビジネスシーンならまだしも表札でも時々見かけるのは不思議だなぁと思いました。日本に比べると学歴重視社会ではない分、自分の専門分野を持っていることの重要度が高いのでしょうか。
選挙の候補者一覧を見ると、ほとんどの候補者の名前の前に肩書きが付いていますし、いくつもの学位を持っている人は全部を載せるので名前の前に肩書きがズラ〜っと並んでいます。


 

 3. チェコらしく着飾るべし

どういう格好がチェコ人らしいかと言うと、女性はとにかくスカート丈を短くすること。太ももの真ん中かそれより上。ちなみに、これは若い女性だけではない。ベビーカーを押している若いママと、おばあちゃんになりたてのその母親が一緒に歩いているのを見ると、あの二人はどちらのスカートが短いか競ってるんじゃないかと思うほど。あと、胸元が大きく開いた服。デートの時だけじゃなくて、日中の外出や職場でも谷間見せ&ミニスカートが基本。
寒くなると女性はスキニージーンズをロングブーツにインするスタイルが人気。チェコの女性なら高いヒールを履いてプラハの石畳を歩くことが出来ないと。
男性は、あまり特徴は無いけど、もし本当にチェコ人になりたいなら髪を切らないこと。若い人だけでなく50-60代男性でも後ろで髪を一つに結んでいる男性が多い

チェコ人の服装については言いたいことがありすぎて別に機会を儲けたいくらいなのですが、イエーツさんの元記事でもこの項目は長く、わたしも全て同意します。女性の服装がとにかくセクシー!スカート率高し、もちろんミニ。みんな足がまっすぐで長いのでミニスカートがよく似合うのですが、それにしても欧米の中でチェコほどスカート率の高い国があるでしょうか??都市部と地方で差はあれど、実用性よりも女性らしさを重視している人が多いのはチェコの特徴だと思います。

男性のロン毛一つ結びが多いのも気になっていました。日本だとキムタク以降、男性のロン毛が市民権を得たように、チェコにもロン毛のファッションリーダーがいるのかとペトルに尋ねたのですが、知らないとのこと。絶対誰か元になっている人がいると思うのですが。
 

 4. 家に入るときは靴を脱ぐべし

チェコ人のお宅に上がる時は靴をぐこと。もし、家の人が「靴は気にしないでいいよ」と言っても無視して脱いだ方が良い。もし脱がなければ「靴を脱がなかった外国人」とずっと言われることになるだろうから。よそのお宅だけでなく自分の家でも玄関で靴を脱いでこそチェコ人。

わたしはこれを読むまで「ほとんどの家は土足厳禁だけど、土足OKの家庭もあるんだろう」と思っていました。だって家の造りが靴脱ぐように出来て無いですもん。玄関のドアを入ったら家の中まで段差無し。線がある家もあるけど、どこで靴を脱いだらいいのか分からない境界が曖昧なお宅も多いです。
わたしの家は、きっちり分けたい派のわたしが自分で境界線を引いたのですが、訪ねて来た義母や義妹にはいつもそのラインを越えて踏み込まれています。土足でリビングまで行くのはタブーだけど、玄関周辺ならOKという感覚のようです。
 

 5. スポーツ好きになるべし

チェコ料理は高カロリーにも関わらず、チェコで肥満の人をあまり見ないのは、チェコ人は運動が好きだから。公園やヴルタヴァ川沿いに行くとジョギング、サイクリング、スケートボード、ローラーブレードなどをしている人がいっぱい。それらが嫌いなら、屋内のフロアボール、冬ならアイススケート、夏ならテニス。ベビーカーに乗る赤ちゃんを持つ母親だったとしても、ローラーブレード履いてベビーカー押せば出産後のダイエットにちょうどいいでしょう。

わたしの住んでいる地域だとサイクリングが圧倒的人気で、週末になるとサイクリスト集団やファミリーを大勢見かけます。別にみんながブランド物の自転車乗ってるわけじゃ無いし、周辺用品もスーパーで買える手頃な物を使っているのを見ると、お金かけなくても自転車って趣味に出来るんだな、と学びました。
ちなみに、走る距離に関わらずマウンテンバイク率高し。ロードバイクは滅多に見かけません。街中では石畳が多く、森へ行くとオフロードに入ることもあるのでサスペンション付きが良いようです。

 

 6. 週末はハタやハルパ(別荘)へ行くべし

チェコで困ることは、チェコ人が金曜の午後になるとハタやハルパに行く荷造りを始めるから仕事が進まないこと。ハタは小さな木造の小屋で、普通は田舎の方にある。ハルパはハタよりしっかりした建物。英語で言うならならコテージ。もし、チェコ人の恋人がいるなら、その家族と一緒に週末をハタで過ごして関係が上手くいくかいかないか体験することができると思う。
ハタ/ハルパへ行くことも先に述べたスポーツ好きでいることに繋がる。金曜午後にプラハを出る車は、夏は自転車を、冬はスノーボードやスキーを積んでいるし、リッチな人はハルパに馬を持っているかも。ハタ/ハルパへ行くということは、ただ行くだけじゃなくスポーツなど含めた色々なアクティビティをそこで楽しめるかっていう試験みたいなもの。

ハタを日本語に訳すと「別荘」が分かりやすいのですが、そんなに立派なものではある必要はありません。チェコ人は特別裕福でなくとも郊外にハタを所有している家庭が多く、そこで休暇を過ごします。わたしのところにも車で15分ほどの近所に義母所有のハタがあり、義母は建物や庭の手入れに毎週末のように出かけています。
が、わたしは実は苦手なんですよね、ハタ。森の中なので虫が多い、トイレが簡易水洗の汲み取り式、ただボンヤリ時間を過ごすことが苦手で何をしたらいいか分からない・・・。森を散歩するのは楽しいんだけど、1時間もあれば終わってしまうし。幸い無理に誘われもしないのがありがたいところで、たまに気が向いた時だけ行っています。ハタで過ごすことの魅力をまだイマイチ理解していないチェコ初心者です。


 

 7. 自然を楽しむべし

ハタ/ハルパを持っていないチェコ人でも田舎へ行き自然に親しむことを大切にしている。例えば、街から電車に乗って自然の多い場所まで行き、沢山歩いて森を抜け、丘を越え、別の場所から電車で帰るみたいなこと。もしくは、カヌーを借りて遠く離れた場所まで漕ぐとか。夏には、川や湖で泳いだり。自然の中にいるってことは自分も自然でいるってことだから、チェコ人女性はビキニのトップを着ていないかも。チェコ人ならその方法に習わないとね。

休みの日にすることの第一候補ってハイキングやサイクリングなのかな、というのは週末に外へ出てみると感じます。都会だとエンターテイメントも多いのでアウトドア以外にも出来ることはあり状況は違うと思いますが、地方だと多くの店は閉まっていて買い物は出来ないし、イベントごとも毎週末あるわけでは無いし、自然を楽しむのが一番手っ取り早いしお金はかからないし、何より楽しいのです。ただし、冬以外に限る。冬が長くて寒い分、暖かい季節は精一杯自然を楽しまないと勿体ないという気分になるのも理由の一つだと思います。


 

 8. 犬を飼うべし

チェコの40%の家庭が犬を飼ってるらしいけど、個人的にはもっと多いのではないかと思う。経験上、犬と一緒に歩いてると全くの他人が話しかけてきたりするよね。

チェコの犬に関しては書いたことがありますが、本当に犬が多い!犬好きとしてはどこでも犬に会えるチャンスが多いことは大歓迎。でも、アジア人はみんな犬を食べると思っている人がたまにいるので、怖がられないように飼い主の前ではあまりジロジロ見ないようにしています。
 

 

 9. どこででも本を読むべし

チェコで本屋が流行っているのを見ても分かる通り、チェコ人は読書が好き。寝る前の15分なんて言わずに、チェコ人になるには本の虫にならないと。トラムや地下鉄を待っている時はもちろん、極めるなら歩きながらでも本を読もう。

個人的には、これは人によるような気がしますが、週刊誌や雑誌も含めて良いなら間違いなく多いです。日本でもそうであるように、大学がある街の本屋は品揃えも豊富で活気があるし、小さな街だと本屋の充実度は下がります。ソースを覚えていないのですが、人口に対しての出版されている本の数ランキングでチェコが上位だというニュースを見たことがあるような。
こういう公共の本棚もあるくらいですし、今でも紙の本が身近にあることは間違いありません。
 

 

 10. チェコ語を喋るべし

当たり前のことだけど、一番難しいのがこれ。多くの若いチェコ人は英語で話すことを厭わないし、上記 1〜9のことをやったなら敬意を示してくれるだろうけど、最後のテストはチェコ語で話せるかということ。つまり、4つの性別と7格を常に正確に使えるか
最初に10個の「簡単な」方法って書いたけど、ごめんなさい、正確には9個の簡単なことと1個の超難しいことでしたね。

最後はチェコ語。本当に他の9項目に比べて難し過ぎ。「読む・聴く・日常会話」は外国人でも勉強すれば出来るようになると思います。ただ、チェコ語は文法が複雑なため、長文を “ミス無く”「書く・話す」ことは相当困難です。チェコ政府の要人が来日した際、日本人の通訳さんが逐次通訳しているのをペトルと一緒に聞いたことがあるのですが、ペトルは文法の間違いが気になったようです。要人を担当するトップレベルの通訳者でも間違うほどややこしい文法のチェコ語って・・・。
 
 
以上が、「チェコ人になるための10の方法」でした。
アジア人のわたしから見て文化の違いがあるのは当然なのですが、イギリス人から見てもこれらのことってチェコ人の特徴なんだ、というのが意外でした。

チェコ人を簡単に言ってしまうならビールと自然と犬と読書が好き!数日チェコに滞在するだけでも「あぁ確かに!」と共感出来るかもしれません。ちなみに、夫ペトルが該当したのは「家で靴を脱ぐ」と「チェコ語を話す」のたった2項目だったので、まぁそういうチェコ人もいます。

チェコ人に出会う機会があれば当てはまっているかチェックしてみてください。