海の無い国チェコ。当然ながらシーフードは豊富ではありません。
一般のスーパーで買える生魚といったらサーモンか何かの白身魚、時々コイなどの淡水魚。加工品だとサバの燻製や酢漬けなど多少種類は増えるものの、まだまだ日本人を満足させるには不十分。慢性的に魚に飢えています。
そんな魚欲を満たしてくれるのが、「Slavnosti moře（スラヴノスチ モジェ）」というシーフードを集めたフードイベント。
「Ocean48」というブルノを中心に数店舗を持つ魚屋主催で、これまで年に1～2回開催されているようです。今週末9月15日・16日に第9回が開催されるので非常に楽しみにしているのですが、6月にあった前回第8回の様子を紹介したいと思います。
会場は、ブルノ中心街からさほど遠くない場所にある「Kraví Hora（クラヴィーホラ）公園」。ブルノ近郊の魚料理が得意なレストランやケータリングショップから十数店舗が参加します。
なんと、会場に入ると磯の香りが！海から遠いこの地で海を感じることが出来るとは感無量です。
各店舗のメニューをまとめて見ることが出来ます。美味しそうなのを事前にチェックしてお目当てのお店へGO。
まずは、カニの姿揚げ！口いっぱいに広がる磯の香り。チェコでカニを丸々食べられるとは夢にも思いませんでした。すでに満足。
大鍋で作るパエリア。魚介の出汁がしっかり出ていて美味。
そういえばチェコでスペイン料理の店を見かけたことがないような。魚介必須だから材料が手に入りにくいとかでしょうか？？
美味しかったレッドカレー！別にこのイベントでタイ料理食べなくても良いような気もしますが、クオリティの高いタイ料理食べられる店だって珍しいのです。
サーモンバーガー。サーモンってバーガーにしても美味しいのですね。バーガーのような普通っぽい料理も美味しかったので、出店しているレストランのチョイスが良いのでしょう。チェコでは日本ほどレビュー文化が無いので、人気のお店を知る手段があまりありません。これは美味しいお店を知る良い機会でもあります。
シェフが「GLOBAL」（新潟のブランド）の包丁を使っていたので期待していたマグロのタタキ。残念ながらイマイチでした。魚はいいんだけど、タレの味が薄過ぎて。醤油でも持参すれば良かったです。
食べ物のイベントにも関わらず犬連れウェルカムとのことで、ワンちゃんがあちらこちらに。犬好きとしては眼福でした。ワンちゃんたちが食べられそうなものはあまり無かったので彼らにとっては忍耐を試される修行のようだったかもしれませんが。
食後は甘い物が欲しくなるので、シーフードとは関係無いけどスイーツショップも充実。需要をよく分かっていますね。
フードの価格は一皿130Kč（約650円＝レストランだと十分なランチが食べられる値段）前後。一皿が小さいのでかなり高いと言えます。滅多に無い機会なので、と二人で4,000円ほど使ってしまいましたが、外食の値段が安いチェコではなかなかの贅沢でした。
フードの支払い方法に現金は使えません。会場で支払い用のカードを購入＆チャージし、各店舗ではそれで支払い。チャージ分が足りなくなったら追加チャージという具合。
イベント後にチャージした金額が余ったら、Ocean48の店舗（レストランや魚屋）での買い物に使えるそうです。
チェコは肉食文化で日常的に魚を食べる人は少ないし、年配の人だと生魚はもちろん、エビや貝を食べたことが無いという人も珍しくありません。若い人でもカニを丸ごと食べるなんて相当珍しいことだし、抵抗あって食べられない人もいると思うのです。割と何でも食べるペトルでも頭付きのエビが苦手だったりするので。なのでこのシーフードのイベントが大盛況だったことは意外でした。
日本でもフード系イベントはいつでも人気ですが、チェコでも美味しいもの・新しいものに貪欲な人が沢山いるのですね。
今週末に提供されるメニューの写真はすでにウェブサイトに公開中。楽しみです。
アクセス
「Slavnosti moře – 9. vlna」
Kraví Hora, 602 00 Brno, Česká Republika
http://www.slavnostimore.cz
第9回は、二日間開催
2018年9月15日（土）10:00〜20:00
2018年9月16日（日）10:00〜18:00
ブルノ中央駅（Brno Hlavní nádraží）からはトラムとバスを乗り継ぎます。
駅前トラムターミナルから4番トラムに乗車し約6分、「Komenského náměstí」停留所で下車（徒歩15分ほどなので歩いても）、バスに乗り換える。近くにバスの「Komenského náměstí」停留所があるのでx4番バスに乗車、約10分「Náměstí Míru」停留所下車すぐ。