モラヴィアの文化都市オロモウツ(後編)

オロモウツには街の中心部を囲むように3つの大きな公園があります。全て歩いて回ると全長何kmあるのか分かりませんが、とにかく広い!サイクリングロードあり、池あり、川あり、植物園あり。オロモウツの人口10万人全員でピクニックしても余るであろう広さです。

 
公園で衝撃的な乗り物に出会いました。サイクリングしながらビール!ここでも飲酒運転か(笑)。普通にバーで飲んでいれば漕がずに済むものをこの人たちは何故わざわざ必死に漕ぎながら飲んでいるのか・・・。ビールとサイクリングが好きなチェコ人にとって必然的な乗りものなのでしょうか?!

 
その公園からほど近い場所にチェコ2部リーグのサッカークラブ、SKシグマ・オロモウツのホームスタジアム「Andrův stadion」があります。試合日ではないですが一目見たくて立ち寄りました。さすがに客席には入れませんでしたが、コンコースまでは普通に入れます。グラフィティのある海外のスタジアムってかっこいいとは思うんだけど、ここはちょっと汚過ぎ(笑)。トイレとか行ける気しない。ただ、外からチラ見しか出来なかったゴール裏が傾斜がきつくてかっこよかったので、次はぜひとも試合のある日に来たいです。

 
4月30日の夜のことを中欧・北欧の国では「ヴァルプルギスの夜」といい、春(5月)の前夜祭として魔女が集い夜通し春のおとずれを祝うと言い伝えられているそうです。国や地域によって内容は違うらしく、オロモウツでは魔女の人形を火あぶりにする行事がありました。徐々に火が大きくなり魔女が燃え尽きていく様子は残酷で、私はやや引いていたのですが、チェコキッズたちは大盛り上がり。魔女に扮装してきている人も多くて、魔女を燃やしたあとの火で魔女がソーセージ焼いているのはシュールでした。

 
魔女焼きのあとは地元のミュージシャンのライブがあったり、ちょっとした音楽フェスのよう。私にとっては日本的な光景に思えて少し日本シックに。

 
「ラーンゴシュ」というストリートフードに挑戦。生地部分はピザ生地を揚げたようなものですが、味と食感が完全に唐揚げでした。トッピンクは自由で、ベーシックなのはチーズとサワークリーム。美味しかったけど、日本人のおなかには3分の1が限界かな。かなりヘビーです。

 
翌5月1日はチェコでは「恋人の日」。満開の桜や梨の木の下でキスをすると女性は一年間美しくいられるそうです。この日は特にカップルが一緒にいるのを多く見かける、と聞きましたが、チェコは普段からカップル多いしどこでもイチャついてるので、いつも通りのような気も。いつもに増してラブラブなのかな。

 
České Dráhy(チェコ鉄道)の車両には動物のなまえが付けられているものがあります。パンサー、スパイダー、エレファントなど。それぞれどことなくその動物をイメージしたルックスをしています。途中停まった駅ではじめて“シャーク”に遭遇。たしかにシャープな頭がサメっぽくてかっこいい。普通列車は古びている車両が多くてそれもチェコっぽいなぁと感じますが、特急などに使われている新しい車両はかなり快適です。スーツケース置き場あり、フリーWiFiあり、電源あり。料金も日本と比べるとずっと安いです。

 
電車に自転車を置くスペースがあるのはヨーロッパでは珍しくないですが、立てかけるタイプは初めて見ました。暖かい季節は輪行している人も多いのでこれだと台数多くても他人の自転車と重ねずに済んで良さそうです。

 
バスみたいにかわいい一両編成の列車。降りたい駅の前でボタンを押して知らせないと停まってくれないのもバスみたいだし、乗りたいときは向かってくる電車に向かって手を降らないと停まらないという。もし私が旅行者だったらそのシステム知らなくて延々に乗れない、もしくは降りられないところです。

 
今回、旅行先にオロモウツを選んだのは、将来住む場所の候補としてでもありました。ビザがおりるまではキヨフを出ることはできないけど、それ以降はどこへ越しても構わない私たち(ペトルはデジタルノマドなのでどこでも働ける)。家賃の安いキヨフにとどまって頻繁に旅行するか、旅行はそれほどできなくなるけど都会暮らしを楽しむか。どちらが良いか悩み中です。
オロモウツは住むにはとても良い街のように見えました。欲しいもの(自然・文化・歴史・ショッピングッモール・日本食材店)は揃っています。そして、偶然にもペトルの友人がアパートの店子を探しているというまたとないチャンスまで。やっとキヨフに慣れてきたところなのでまだ引っ越したくはないけれど、オロモウツは間違いなく引っ越し先候補のひとつになりました。