チェコで結婚式を挙げました

チェコへ入国してちょうど2ヶ月経った4月8日、結婚式を挙げました。

当初の予定では2月中には挙げられるつもりだったのだけど、手続きがスムーズに行かず(市役所の段取り悪過ぎ!)、結局2ヶ月もかかりました。手続き的な詳細は、全てが終わってから記録も兼ねて書き留めたいと思います。

もし日本で結婚してたら婚姻届の提出だけで済ましてたであろう私たちですが、チェコでは必ず式を挙げなければいけません。教会やお城で挙げたいという特別な希望が無ければ自動的に市役所で無宗教の式になります。

キヨフは小さい街なので、土曜しか結婚式をやっていません。なので、日本みたいに好きな日を結婚記念日に、というのは難しいですね。私たちは特に希望の日も無かったし、ビザ申請を早くしなければ、というのがあるので、予約の空いていた一番早い日に決めました。

式が行われる市役所は家から徒歩3分。参列もペトルの家族とごく親しい友人だけなので、かなりの地味婚です。私はウェディングドレスも着ず、日本から持って来た普通の白いワンピースを着ました。ブーケくらい持とうか、と一週間くらい前に思いつき、検索したら意外と(チェコにしては)高かったので、花屋で花だけ買ってブーケとブートニアと髪飾りを自作しました。結果的にはそれで十分だったし自分たちで作った満足感もあって良かったです。

式はたった30分で終わるし、大勢の参列者がいるわけでも無いし、前日までは特に緊張もなかったのですが、さすがに当日になるとソワソワしました。会場に着くとオロモウツ(車で1時間半ほど離れてる)から来てくれた通訳さんが先に到着していました。式の前に通訳さんを挟んで未提出だった書類(名字をどちらにするかなど)を提出したり、式の進行の説明を聞いたりして控え室で待ちました。

控え室から会場へ入るのも、一応新郎新婦が最後とはいえみんな適当にバラバラと入っていくだけなのですが、“あの”結婚行進曲がジャジャジャジャーンと鳴ってビックリ。音楽があるとは聞いていたけど、CDか何かだろうと勝手に思い込んでいたら、なんと生演奏だしド定番だし。参列者の多い少ないに関わらずすごくちゃんとやってくれるんですね。当たり前か。

式の時間の殆どは、市役所の結婚式執行人(正しい呼び方は不明)から、夫婦とはこうあるべき云々というお話を聞きます。割と長かった上に通訳さんが全て訳すので、通常より時間がかかったかも。雰囲気が想像していた以上に厳かだったので、緊張してしまい正直内容はほとんど覚えていません・・・。
一箇所だけ返事をしないといけない箇所があり、確か「新郎ペトル・カシュパーレクと夫婦になることに同意しますか?」みたいな質問だったと思います。通訳さんがいるので日本語で「はい」と言っても構わないんだけど、せっかくなので勢いよく「アノ!(チェコ語のYes)」と答えたら笑いが起きました。笑いを取るつもりは全く無かったんですけど・・・。後で「なんでみんな笑ったの?」と聞いたら「みんなチェコ語で答えると思ってなかったからだよ」との事。

指輪の交換。当初、結婚指輪別にいらない、と思ってたのですが、ペトルの家族から「式で指輪が無いなんて変!形だけでもいいから用意しよう!お願い!」と言われ、「じゃあ買う?せっかく買うならとりあえずじゃなくて気に入ったものがいいよね」と探し始めたものの、チェコに好みの指輪が全く無い!!ゴツいデザインばっかり!もう諦めかけ、式用に100円くらいのおもちゃの指輪で済ませようか、と思いかけていたところで、プラハで活動してるジュエリーアーティストを見つけ、彼のデザインが好きだったので作ってもらいました。チェコではプラチナは一般的ではないらしく、結婚指輪ですがゴールドとシルバーゴールドです。

キスして、結婚に同意のサインをします。私とペトルの後に証人2人も。通常は、新郎と新婦にそれぞれ一人ずつの証人だそうですが、私の身内は誰も呼ばなかったので、私の分はペトルの妹にしてもらいました。
市役所の人が着けている大きなネックレスは丸い部分に「Česká republica(チェコ共和国)」と書いていて、チェコの結婚式執行人が着ける物だそうです。「重そうやなぁ」と式の間中気になってました。

市役所の人とワインで乾杯。このグラスは後でもらえました。婚姻手続きに2000Kč(9000円弱)払って「結婚するだけでそんなに払うの?日本はタダなのに!」と思ってたけど、生演奏付きでワイングラスを貰えて、式も想像よりずっと立派だったし、結果的には全然高くなかったな、と思います。

参列者と握手をして式は終了。30分ごとに一組なので慌ただしく市役所を出ました。
お気に入りの写真。市役所の前で記念撮影をする私たちを微笑みながら見ている義母と姪。

その後は参列者と昼食を食べて、お茶して、という団欒を全て家から徒歩3分以内で済ませ、記念すべき一日は終わり。

翌日に義弟の誕生日パーティーで家族が再度集まったのですが、そこで義母から私たちに手作りのウェディングケーキが!ウェディングケーキって手作り出来るの?!しかも二段!って全てが衝撃ですが、お菓子作りが日常なチェコの女性にとっては珍しいことでは無いのかな??さすがの義母もこれは三日掛かりだったそうです。嬉しい。

結婚したのでこれからようやくビザ申請が出来ます。ビザが下りるまではまだ落ち着きませんが、無事結婚することが出来てとりあえずはひと安心です。

4 Replies to “チェコで結婚式を挙げました”

  1. はじめまして。ブログ村からきました。

    ご結婚おめでとうございます。
    素敵な結婚式ですね!
    ブーケとブートニアと髪飾り、自作なんですね。とても綺麗だなと思いました。
    どうぞこれからもお幸せに!

    チェコ人の友達が数人いるので、チェコに興味があります。これからも、ブログを楽しみにしています。

    1. Noriko より:

      リスさん
      コメントとお祝いの言葉ありがとうございます!
      ブーケ等の手作りは試行錯誤でしたが、YouTubeが何でも教えてくれました(笑)良い時代です。
      私はまだまだチェコ初心者なのでこれから面白い事見つけて行くのが楽しみです。イギリスに長くお住まいなんですね!いいなぁ。私も彼もロンドンには各自行ったことあるのですが、他の地域もいつか行ってみたいねぇと話しています♪

  2. 結婚おめでとうございます!
    結婚式が終わると、ほっと一息つけますよね。
    ブーケとブートニアと髪飾もすべてかわいい!!手作りいいですね。
    キヨフは土曜のみの結婚式なんですね。私はターボルですが、平日もやっていて、逆に私は土曜に結婚したかったので土曜にしたら平日より追加料金取られましたよ(苦笑)
    通訳つけたんですね。チェコで結婚する場合、本来ならば必要みたいですが、私の時ももめたんですが、結局つけなくても大丈夫でしたw さすがチェコw
    ビザ申請もこれからですね。頑張ってくださいねー!

    1. Noriko より:

      akkieさん ありがとうございます!チェコでの結婚式の事を調べている時にakkieさんのブログも読んだので、地域によって違うんだな〜と思ってました。曜日も選択肢無かったし、通訳も公認通訳が必須だって言われました。とは言っても国内に17人しか公認通訳さんいないらしく、もし誰も都合付かない場合は、通訳の都合が付くまで結婚式を延期しないといけないとまで言われました。17人全員に依頼のメール送りました(笑)。幸いチェコの東側に住んでる人が見つかってよかったですが、プラハ周辺から来てもらうのも覚悟しました。ビザも色々不安ですが、大変だった結婚手続きを乗り越えて少し自信になりました。頑張ります!笑

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