チェコ最大の野外フェス「Colours of Ostrava」へ行ってきました(後編)


7月19日〜22日の4日間、「Colours of Ostrava」という野外音楽フェスティバルに行ってきました。
前編はこちら↓

 

食べ物

バリエーション豊富!いくつかの人気店を除いては並ばずに買えるし、ベジフードから肉モノ、チェコ料理にベトナム料理、スイーツまで、かなり種類が多く限られた時間で何を食べようか悩ましいほどでした。
値段はワンプレートで400〜600円くらい。チェコの物価だとランチ1回分と同じなので、量が少ないことを考えると少し高めです。

フード

ポテト

リゾット

ワッフル

ワッフル屋台

チップス

トルデルニーク


 

飲み物

ビール1杯、36Kč(約180円)。フェス価格なのでチェコではこれでも高いのですが、日本だったらフェスのビール相場600円ですからね・・・。さすがビール大国チェコ。

ビール

この引っ掛けるのに便利なカップはデポジット制になっていて、初回だけプラス20Kč(約100円)支払います。カップを返せば20Kč返金されます。ペトルは2回もうっかり持って帰ってきてしまい、今うちにはこのカップが2つもあります。

カップ

なお、この黄色い飲み物は飲みかけのビールではなくエナジードリンクです。
飲み物の持ち込みは禁止ですが空のボトルであれば持参はOKで、無料で水をもらえる場所があるので下戸のわたしはそこで給水するかエナジードリンクを買っていました。

 

ゴミ

海外のフェスって終わったあと地面がゴミだらけなんでしょ、と偏見を持っていたのですが、全然そんなことなくて日本と変わりないくらいキレイでした。ゴミ捨てるところが多いからでしょうか。ゴミ袋が10m毎ぐらいに設置されていたので、ゴミを持ち歩かなくて良いのはとても楽でした。
 

ファッション

都会型フェスなので普段の服装の延長ですが、露出度3割増し。
ボトムスは、お尻がはみ出そうな(はみ出ている人も多い)ホットパンツが人気。確かに動きやすさと涼しさを兼ね備えているので分かります。
トップスはキャミソール、タンクトップ、もしくはビキニ。日本のフェスではビキニはモデル並のスタイルを持つ人の特権的なところがありますが、チェコでは誰でも着ます。太っていてもガリガリでも気にしない。

街中でも良く見かけるこのタイプのロングスカート。下にパンツ履いてるんやしスカート部分要らなくない?!って思ってしまうのは私がおばちゃんだからでしょうか。
なぜスカート部分があるのか考えてみた結論が「もしかして…蚊帳?!」。この女の子はスリットが大きすぎるので蚊入って来ちゃいますけどね。蚊はチェコ語で「コマール」というので、このスカートを見たときにはこっそり「コマールスカート」と呼んでいます。


 

客層

20〜40代を中心に幅広い。赤ちゃんからシニアまで。酔っ払って騒いでいる人がそれほどいなかったのがわたしには意外でした。ペトル曰く、このフェスは客層が良い方で他のフェスだともっと酔っ払いが多いとのこと。
 

ロケーション

都会型フェスだけど、木も多くて木陰で休んだりできるのが良かったです。エアコンが恋しくなれば屋内でトークショーや映画を観れる場所もあるし。夜は廃工場がライトアップに映えるし。
それほど広大な敷地という訳ではないけれど、場所を変えると雰囲気が変わって本当に面白い会場だと思います。

 

観たアーティスト

Billy Barman(SK)
Elephant Sessions(UK)
Tata Bojs(CZ)
Imagine Dragons(US)
King Creosote(UK)
Zrní(CZ)
Norah Jones(US)
Michal Hrůza & Janáčkova filharmonie(CZ)
St. Paul & The Broken Bones(US)
Benjamin Clementine(UK)
Tides From Nebula(PL)
Jamiroquai(UK)

せっかくチェコにいるのでチェコのバンドを積極的に観ました。その中だとドラマーがボーカルのTata Bojsが気に入りました。チェコで最も人気のあるバンドの一つらしいです。

チェコバンド以外で好きになったのは、マンドリンとバイオリンがいるインストバンドのElephant Sessions、オーセンティックファンクバンドのSt. Paul & The Broken Bones、ピアノ弾き語りのBenjamin Clementine。新しいお気に入りバンドを見つけられるのは何よりの醍醐味。

あと、腰痛療養から復帰したばかりのJamiroquaiは期待通りかっこよかったです。もうすぐ来日公演もありますね。また観たいなぁ。


 

日本と違ったところ

こんなところが違ったよ、という話を書きたかったのですが、「ほとんど違わなかった」というのが正直な感想です。

日本のフェスの方がよくオーガナイズされているのかと思っていたけど、今回特に不便を感じることもなかったし。ステージ開始時間が遅れることもほぼ無く(遅れる時は事前に公式アプリに通知が来るほど)、むしろきちんとしているなと関心しました。

みんなお酒飲んで、友達と喋って、たまにライブ観て、美味しいもの探して、トイレに並んで、昼寝して。どこの国でもやってること一緒だな、と。

日本のフェスで見かける外国人ってはっちゃけ過ぎな人が多いので、そういうノリを想像してたんですよね。チェコ人が大人しい性格だからか、このフェスの音楽的傾向からか、穏やかに楽しんでいる人が多く、わたしにとってとても居心地が良かったです。

来年はペトルをフジロックに連れて行ってあげたいし、1週間違いで開催されるColoursに行けるかどうか分からないけど、チェコにいる限りまた行くと思います。良いフェスでした!