チェコで過ごす夏、暑気払い豆知識

昨日、わたしの住んでいるチェコの南モラヴィア地方では気温36℃を記録しました。
最近は、最高でも30℃前後だったので、そのまま夏が終わるのかと期待していましたが、そうはいかないようです。

チェコではクーラーを持たないのが一般的です。我が家もありません。
扇風機はわたしの希望で買いましたが、ペトルは扇風機を持つことさえ初めてらしく、いまだに少し苦手なようです。

実際、夏の気候は日本に比べるとかなり過ごしやすく感じます。日本でいうと高原の避暑地のような感じでしょうか。昼間は陽射しが強く陽の当たる場所にいると暑いけれど、木陰に入れば涼しく、夜や朝は肌寒さを感じる日があります。

そんな気候なので、クーラー無しでも結構平気だな、と思っていましたが、今週1週間は一年のうちでもピークの暑さを迎えるようです。

わたしの、というかおそらくチェコ人にとっては当たり前の暑気払いの方法がいくつかあります。

アイスを食べる

道ゆくチェコ人がみなアイスを片手に持っているように、わたしも外出したらアイスを買います。誇張ではなく本当に老若男女みんなが食べているので一人で食べ歩きしていても恥ずかしくありません。
 

スイカを食べる

年中手に入るスイカですが、夏はこんな豪快な売り方。写真だとひと玉が小さく見えますが、めちゃくちゃ大きいです。
二人では食べきれない、というか、食べすぎてお腹を壊しがちなので、出来るだけ切り売りされたものを買うようにしています。それでもなかなか減らないくらい大きいのですが。


 

外出は早朝に済ませる

夕方になると少しは気温が下がりますが、それでも西日がきつく21時頃まで明るいので、日没を待っていたら買い物に間に合いません。スーパーは朝7時頃から開いているので、涼しいうちに用事を全て済ませます。

ちなみに、昼間に電車で出かけないと行けない用事があった場合は悲惨です。チェコでは都市間を結ぶ特急を除き、クーラーの付いていない電車が多いのです。窓を開けていても車内はムンムン。チェコ人はそれが当たり前なので気にも留めていないようですが、クーラーに慣れた日本人にとって夏のローカル電車は過酷過ぎます。
 

陽が入る窓のカーテンを開けない

チェコの家は冬に暖かく過ごせるように作られているので、一度こもった熱が逃げません。冬は最高ですが、夏は注意が必要。
うちは東向きにリビングがあり、午前中は陽射しが入ります。うっかりカーテンを開けたままにしておくと、部屋の気温が上がり夜まで下がりません。なので、陽が入るうちはたとえ風通しが悪くなってもカーテンを閉めておくのがベター。陽射しさえ入れなければ部屋を涼しく保てます。
午前中は西向きにあるキッチンが涼しいのでそちらで過ごして、午後にはリビングへ移動。家の中の涼しい場所を転々としています。

用事は気温の上がりきる前の午前中に済まして、アイスやスイカを買って帰り、午後は涼しい家でゆっくり。チェコ人を見習い自然に逆らわずクーラーの無い夏を何とか生き延びたいと思います。

2 Replies to “チェコで過ごす夏、暑気払い豆知識”

  1. とら(愛猫) より:

    スイカ……………11月のホテルの朝食にスイカがあるのですよね。スイカは日本では初夏から夏の食べものと認識しているので、……………輸入品ですか?
    今、日本は寒い冬に突入しました。それでも、昔の日本の家屋から比べると、断熱材が使われているので、暖かく過ごせます。昔の家屋は高床式住居でしょう。今の日本の住居は冷暖エアコン装備を前提に作られているしね。
    ところで自家用車にはエアコンの冷気はどの様になっているのですか?

    1. Noriko より:

      スイカはスーパーで売っているものは、ギリシャ産をよく見かけます。11月にお見かけになったものも輸入品であることは間違いありません。ギリシャか、もっと南の国か。

      自家用車はエアコンは付いていますので、各自好きな様に使っていると思いますが、公共の場所(電車、バス、デパート、レストラン等々)キンキンに冷房が入っている場所が皆無なので、自分の車でも冷やすのが好きな人は少ないのでは無いかと想像します。

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