モラヴィアの大草原についてのリーフレット登場


 
キヨフ市がようやく「モラヴィアの大草原」の魅力に気づき、プロモーションに力を入れ始めました。

モラヴィアをお訪れる観光客(チェコ人、オーストリア人、スロバキア人がほとんど)の多くはこの地域で採れる安くて美味しいワインがお目当てです。ところが最近、「モラヴィアの大草原」を観に訪れる日本人や韓国人が増え始めました。しばらく、地元の人にとっては「なぜ最近アジア人旅行者がいるのかしら??」状態だったようです。というのも、草原なんて見渡せばどこにでもあるもので、わざわざ遠くから見にくる人がいるなんて思ってもみなかったからです。

以前だと観光案内所の人に「モラヴィアの大草原へ行きたいのですが」と聞いても「???」だったでしょう。そこへ最近、草原の価値に気づいた観光案内所が、モラヴィアの大草原を訪れる人のためのリーフレットを作成しました

ベストスポットの地図と説明はもちろん、細やかな情報が載っています。
・自転車で行く時の装備
・カメラのスペック
・写真を撮るのに適した時間
・途中で食事できる場所

わたしも今まで何度もモラヴィアの大草原について検索したことはありますが、はっきりとした地図が載っているサイトを(少なくとも日本語では)見つけられませんでした。

このリーフレットには、写真と共にそれらが撮られた場所のGPS座標が記載されています。具体的な場所さえ分かれば電車で来てレンタサイクルを利用すれば普通に辿り着ける場所だし、たとえ一泊を足してもツアー代金より断然安く、しかも自分の足で見てまわる楽しさがあると思います。ただし電車の場合、プラハから日帰りはちょっと厳しいので、あくまでもブルノかキヨフ周辺での一泊を追加できる日程の余裕がある場合に限ります。

時間の無い方は、プラハ発のツアー(車チャーター)もいいと思います!現地ツアーを多く扱っているこちらの会社では「モラヴィア大草原(緑の絨毯)」というツアーがあります。プラハから日帰り可能だし、ピンポイントで連れて行ってもらえるので良いと思います。

以前、たくさんある草原の一つへのバスでのアクセスについて書きましたが、サイクリングより歩いて散策する方が好きならこれもオプションの一つです。

このリーフレットはキヨフの観光案内所で手に入ります。チェコ語版に加え、英語版もあります。もし、言葉が分からなくても地図はとても役に立つと思います。


 
リーフレットによると、写真を撮りたい人のためのさらに詳しい情報は「Fripito」というアプリで手に入るそうです。世界の絶景を写真に収めるための情報が載っているアプリです。ダウンロードは無料ですが、それぞれの場所の詳細を読むためには課金が必要です。現在(2017年8月)日本円で¥840。モラヴィアの大草原のページは「Moravian Tuscany」という名前で検索できます。
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リーフレットと同時に2018年のカレンダーも発売されました。500部限定で、1部120Kč(約600円)。
それぞれの月のページにはその月に撮られた写真が使われているので、どの季節がどんな雰囲気かを知ることができます。

この写真は4月。

どの季節もそれぞれ違った美しさがあります。一番有名な緑色が濃くなる時期は4月後半から5月。わたしは冬の雪景色もとても好きでしたし、春の菜の花畑も驚く美しさでした。秋は少しの期間しか滞在したことがないので、これからどういう移り変わりをするのか楽しみにしています。

両親に送るためにカレンダーを一部購入しました。日本の家でわたしの住んでいる場所の景色の移り変わりを楽しめるように。