チェコのコーラ「コフォラ」

チェコには「コフォラ(Kofola)」という飲み物があります。名前から予測できる通り、コーラ風のカフェイン飲料です。この名前のせいで初めて聞いたときは、パチモンやん!と思いましたが、これが意外にも悪くないのです。

コフォラは、外国製品が手に入りにくかった共産主義時代の1960年にコーラの代用品として作られたそうです。元は代用品ですが、コカコーラやペプシが買えるようになった今でも、チェコのソフトドリンク界では大きなシェアを誇っており、チェコではコカコーラやペプシよりも人気があります。事実、コカコーラはチェコでの500mlペットボトルの販売を止めるそうです。あまり売れないので。

コフォラの味は、コカコーラやペプシに比べると  “味がある” といいましょうか。オフィシャルサイトによると14種類の果物とハーブが入っているとのこと。その味のせいで日本人には好みが分かれるかもしれません。コカコーラなどだと、炭酸が抜けた後に飲むとただの砂糖水のようですが、コフォラだとまだしっかりハーブの味がします。

炭酸は元から弱めです。コカコーラの炭酸が強すぎると感じる人にはちょうどいいかもしれません。

値段は、500mlペットボトルで約80~100円。2Lでも120円程度と激安なので、チェコ人は大きいサイズを買っている人の方が多いです。飲み物をお腹に収められる量が日本人とは違うようで・・・。

カロリーは、500mlで160kcal。コカコーラが225kcalなので、ややヘルシーなのも嬉しいところ。


 
これらの可愛いラベルは、フレーバーバージョン。
チェリー、スイカ、レモン、アプリコット味など。一通り試してみましたが、やっぱりオリジナルが一番美味しい気がして、フレーバーモノはそれぞれ一度買ったきりです。


 
飲食店では生コフォラ。
下戸のわたしにとっては、バーで頼める定番ドリンクとなっています。あまり冷えてないことが多いし、店によって炭酸が殆ど抜けている時もあるのはご愛嬌。まぁそれでも味があって飲めるのがコフォラのいいところです。


 
最初はただのパチモンかと思ったコフォラですが、今では好んで買うお気に入りです。いつかチェコを離れたら恋しくなるのはコフォラかもしれない、と思っています。