ワインの産地だけで入手可能な「ブルチャーク」

チェコ人が秋に楽しみにしているもの、ブルチャーク(Burčák)。

夏の終わりから秋の始めにかけて収穫された葡萄が仕込まれてワインになる少し前の飲み物。それがブルチャークです。

ボトルの蓋をしっかり閉めて輸送することが出来ない(まだ発酵途中なので爆発する)ので、ワインの採れる地方のみの特権だそうです。とはいえチェコ国内だとだいたい手に入るのではないでしょうか。わたしが住んでいるのは、ワインの産地として有名なモラヴィア地方なので、至るところに売られています。

マーケットはもちろん、こんな感じで街の通りに唐突にテーブルが現れてお店になるので、特に探さなくても見つけることができます。

わたしは残念なことに下戸で、特にワインが全くダメなのです。せっかくモラヴィア地方に越して来たのだから、と何度か挑戦したものの、ひと口で頭痛が始まるヘタレっぷり。

しかし、このブルチャークは、アルコール度数が1〜7%とのこと。味見をしてみました。

生搾りりんごジュースみたい!
(※原材料は葡萄)

果物の甘さに、ほんのりアルコールの香りがするジュースといった感じで、うっかりガブガブ飲んでしまいそうな危険な飲み物でした。お酒の飲める人でも、ブルチャークはつい飲み過ぎてしまうんだそうです。

値段は、わたしの買った店では、
0.2L=20Kč(100円)
ボトルで買うと少しお得で、1L=80Kč(400円)
カップで買うと可愛い樽から注いでくれます。持ち帰り用はペットボトルで。

先日、ブルノへ行ったとき、広場にフードマーケットがあり、たくさんのブルチャーク屋台も出ていました。この日は、天気予報も「今年最後の夏日」と言っていたほどの気持ちの晴天。長い冬に備えて、可能な限り日光を浴びておこうと意気込むチェコ人が、屋外でブルチャークやワインを楽しんでいました。

予報の通り、そのあとはグングン寒くなり、最近では屋外で食事なんてできる気温ではありません。時期の短い季節モノをめいいっぱい楽しみたい気持ちはどこの国でも同じですね。

4 Replies to “ワインの産地だけで入手可能な「ブルチャーク」”

  1. junjusia より:

    私も同じく下戸なのですが(ポーランドでは多くの人がお酒に強いのでよく馬鹿にされます…(笑))、これなら飲めそう!と思いました。
    発酵途中なら乳酸菌もあってなんとなく体に良さそう。
    これを飲みにチェコに行きたくなりました。近いようで車無しでは遠いチェコ…。

    1. Noriko より:

      お酒に弱くても飲めちゃう味なので、危険ですよ〜(笑)。確かに、体には良いはずです!
      車あったらすぐですよね!うち車持って無いので、私もよく思います。チェコは小さいので、車があったら一周するのもなんてことない距離なんですけど。

  2. junjusia より:

    ヨーロッパは車の殆どがマニュアルで(私はオートマ限定ドライバー)、しかも走行方向が逆なのが恐怖でまだ運転してないんです。車はあるけどドライバーがいないと国境をまたぎづらい現実…。
    私の街からチェコまでもっと公共交通が便利だったらいいのになー、と日々夢見てます。
    ブルチャーク、気軽に飲みに行きたいです!

    1. Noriko より:

      右側走行は怖いですね!ぼーっとしてたらつい左側走っちゃいそう。
      距離的にはそれほど遠くなくても、公共交通機関だと接続悪かったり遠回りだったりして時間かかるんですよねぇ。私の住んでいるところはオーストリアとスロバキアの国境に近いんですけど、思った以上に行かないです。

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