チェコではクリスマスに鯉を食べる

これを書いているのは大晦日ですが、まだクリスマスの話題です。

日本でお正月が元日だけで無いように、チェコでは25日が過ぎてもまだクリスマスの雰囲気が続いています。ツリーも飾られているし、長いところだと年を越してもクリスマーケットが開かれています。

ペトルとわたしはクリスマスのお祝いは24日の夜に、近くに住む義母の家へクリスマス料理をいただきに行きました。

キリスト教の「24日は肉を食べてはいけない」という決まりから、チェコのクリスマス料理は「鯉」を食べます。現在は多くのチェコ人が無宗教ですが、クリスマスの鯉は欠かせないようです。
日本人としては、クリスマスと言ったらチキンやターキーをイメージしますが、魚を食べる国は意外に多いようです。
 

鯉を実食

わたしは日本でもチェコでも鯉を食べたことがなくて、「臭いんじゃないの??」というイメージしかなく、クリスマスディナーが全く楽しみではありませんでした。ところがどっこい。

すごく美味しい!おかわり!

 
鯉のフライです。白身ながら、鱈や鯛より味がしっかりある感じ。心配していた臭みも全くありません(調理前に牛乳に浸して臭みを取るそうです)。今まで食べず嫌いでごめん、と鯉に謝りたい気分です。

付け合わせにはポテトサラダを食べます。ポテトサラダ自体は、日本のポテトサラダと同じようなものです。しかし、チェコでは、ポテトから出来ているものは基本「主食」で、パンやご飯と同じ扱いです。ですので、「付け合わせ」と書きましたが、日本の洋食屋でおかずに添えられているポテトサラダとは少々立場が違います。

 
食後は、色々な種類の手作りクッキー。この写真に写っている他にもまだまだあります。こんなに沢山の種類、焼くのにどれだけ時間かかったのでしょう。いつもお菓子作りがすごい義母ですが、改めて驚かされました。


 

鯉を買うには

クリスマス数日前から広場やスーパーで生きた鯉が売られており、買ったあとは調理するまで家のバスタブで泳がせておくのが定番です。鯉がいることをうっかり忘れて風呂場に入ったらギョッとするでしょうね。


 
値段は、99Kč(約500円)/1kgでしたが、これらの鯉が一匹何kgあるのか全く想像がつきません。けど、軽そうには見えないので、ハレの日の食材として高めのお買い物なのだと思います。

切り身で売られているわけではなく、一匹丸々買うのが普通なのですが、みんなこれを家でさばくのすごく無いですか・・・。チェコは海が無いので、魚の扱いに慣れているのは川釣りする人ぐらいだと思うのですが。大きな鯉を一人で一から調理しろって言われてもわたしは出来ません。

 
 
祝日である24〜26日は静まり返っていた街も、27日からスーパーなどは開いており、元旦は祝日で再び休みですが、2日からは日常に戻ります。会社員の人は24日から元旦まで休みという人が多いようです。わたしもそれに合わせるべきなのでしょうが、日本人としては三が日くらいはゆっくりしたいものです。

では、皆様、今年はブログを見ていただきありがとうございました。
年越しを海外で過ごす方も日本で過ごす方も良いお年をお迎えください。