チェコで人気があるクリスマスプレゼントの傾向


 
チェコでは、クリスマスのプレゼント交換は、親から子供・カップル同士のみでなく、家族全員で行うのがポピュラーです。ということは、同じ顔ぶれで何十年もプレゼント交換をすることもあるわけで。数年経った頃にはネタが尽きるのが悩みの種。

昨年のチェコのクリスマスではどんなプレゼントが人気だったのか、さらに、定番アイテム、包装にまつわるカルチャーショックについて。
 

最近のギフト界のトレンド?!

モノよりも「体験」を贈ることが人気のようです。

例えば、レストランのお食事券。12月には券の発売に関するレストランの広告を本当によく見かけました。
クリスマス当日は家で食事をする人が多いので、レストランにとってこの時期は大きな稼ぎ時では無いかもしれませんが、人気店ならギフト券だけでも良い売上になるのでは無いでしょうか。

わたしも義妹から近所の人気レストランの500Kč(約2,500円)券を貰いました。150Kčもあればお腹いっぱい食べられる店なので、500Kčは大きい。せっかくの機会なので普段オーダーしない高価なものを食べてみようと思っています。 


 
あとは、料理教室やヨガクラスの1日券などの「習い事系」や、美術館や映画のチケットなどの「入場券系」。
店頭でも売っていますし、ネットで買ってプリントアウトして渡せる(QRコードが付いてる)ような便利なものもあります。ギリギリになっても買えるので、プレゼントを用意し忘れた時でも大丈夫。

 
こちらは駅で見かけたポスター。České dráhy(チェコ国鉄)が売り出していた乗車切符に変えられるクーポンです。「せっかく鉄道クーポンあるからどこか行こうか」とお出かけのきっかけになりそうです。好みじゃない雑貨や食べ物貰うよりよっぽど実用的だし、使い道を考える楽しみがあるのも嬉しいです。

 

クリスマスプレゼントの定番

定番(よく売っているのを見る)のは、やはり消耗品。日常に必要な物なら間違い無いですもんね。

シャンプーやボディソープのセット、下着や靴下、お菓子の詰め合わせ、ハーブティーのアソートボックス。お酒が好きな人には、ビールやサラミのセット。

こういったセット商品は、普段からギフト用としてスーパーやドラッグストアに売っていますが、クリスマスシーズンにはクリスマス仕様のパッケージが登場して種類も増えます。

これ↓は、スーパーで売っていたピルスナーウルケルのギフトボックス。
500ml瓶×8本にオリジナルジョッキがセットで228Kč(約1,140円)。や、安い・・・!!

 

ラッピングは自分で

わたしが驚いたのが、ギフトラッピングは自分でする、という文化。

男女問わずプレゼントは自分で包むのが一般的なのです。クリスマス商戦ではプレゼントの数と比例してラッピングペーパーも売れているはずです。(ギフトによく使われる店や高級店だと包装サービスがある所もありますが、あまり一般的では無いと思います。)

クリスマス直前には購入したラッピングペーパーの筒を抱えた人をよく見かけます。先日、クリスマスホリデーが始まる時期に電車に乗ったら帰省ラッシュとぶつかったのですが、バックパックにラッピングペーパーを刺している人の多かったこと。包んでから運ぶと汚れるから到着してから包むというプランなのでしょうか。
 

 
ちなみに、わたしが初めてペトルにプレゼントをもらったのは二人とも日本にいた時だったのですが、彼が自分で包装したプレゼントをくれたのには驚きました。中身が手作り品だったとかではなく、頼めばラッピングしてくれる店で買った物だったにも関わらずです。
ギフト包装の頼み方が分からなかったのかな?と思ったのですが、ラッピングを店に頼むという発想自体が無かったんですよね。

わざわざ東急ハンズでラッピングペーパーとリボンを買ったと知って、セコいわたしが最初に思ったのは「百均で良かったのにー!」。
 

まとめ

クリスマス以外にも誕生日(プラス、家庭によっては名前の誕生日も)など、年に数回はある家族内でプレゼントを渡す機会。日本と比べるとチェコでは友達同士で贈り物をする頻度は少ない気がするのですが(お土産配る文化も無いし)、家族内でプレゼントの贈り合いをすることは頻度こそ多く無いものの日本にいた時よりも必須イベントになりました。

家族なので気をつかう必要は無く、欲しい物があれば事前にリクエストするしされるし、高い物である必要も全く無い点では、慣れてしまえばプレッシャーは感じません。これがもし日本で毎年、義両親にプレゼント選びとなれば相当頭を悩ませるミッションになりそうじゃないですか・・・。

唯一困るのはリクエストが無かった時のプレゼント選びくらいですが、先に紹介したギフト券のような貰って困らないプレゼントの選択肢が多くあるので、選ぶのも楽しく助かっています。
モノよりも体験で得る楽しみを贈ることが人気なのは、モノを大切にするチェコ人の性質に合っているのかもしれないなぁと思います。