歴史あるブルノ国際グラフィック・デザイン・ビエンナーレ

チェコ第二の都市ブルノで開催されている「第28回ブルノ国際グラフィック・デザイン・ビエンナーレ」へ行って来ました。世界のビジュアルデザイン界から優れたデザインを集めた2年に一度開かれる大きな展覧会です。

このブルノのビエンナーレはチェコスロバキア時代の1963年にスタートし、ビジュアルデザインの分野では最も歴史ある重要なイベントの一つだそうです。


「第28回ブルノ国際グラフィック・デザイン・ビエンナーレ2018/28th International Biennial of Graphic Design Brno 2018」
開催期間:2018年5月10日〜8月26日
開催場所:チェコ国立モラヴィア・ギャラリー/The Moravian Gallery in Brno/Moravská Galerie v Brně(アクセスは最後に記載)
入場料:一般190Kč(約950円)
https://28.bienalebrno.org/en

 

 
ブルノにあるチェコ国立モラヴィア・ギャラリーは、チェコ国内で二番目に大きな美術館。5つの建物(うち4つはブルノの市街地)からなっており、その中の一つ「Museum of Applied Arts(応用美術ギャラリー)」へ行きました。シュピルベルク城の隣りにあるので観光のついでに立ち寄るにも便利な場所です。

 

International Biennial of Graphic Design

入り口を入ってすぐのチケット売り場&ミュージアムショップ。基本的にガイドはありませんが、作者が来館するイベントなどはあるので、時間を合わせて行けば話を聞く機会はあります。イベントがある時は、ビエンナーレのFacebookページにアップされています。


 
世界から集められた優れたデザインの本、ポスター、フライヤー、プロダクトの展示。ほとんどの作品、特に本は手にとって触って見ることが出来ます。展示数が多いので全部を手にとっていたら一日では済まない量ですが・・・。


 
チェコでの展覧会なのでチェコ人デザイナーの作品が多めですが、日本の作品もありました。
面白かったのが、この右側のポスター。遠目に見ると「文字で構成されたデザインかぁ」くらいの感想ですが、近くで見てみると・・・


 
ピンボケじゃありません。こういうデザインなのです。自分の目が霞んでいるのかと思って、思わず目をこすりました(笑)。

 

Museum of Applied Arts

この「Museum of Applied Arts」の建物は、1882年に建設され、2001年に修復されています。吹き抜けで3階まで続く真っ白な壁の先には、意外にもミニマルデザインと馴染む天井画。

 
お城を見学に行くと必ず見かける昔の大きな暖房器具。可愛いのがありました。隣りにはお揃いの椅子まで。

 
チェコの地方では、古い絵画を観られる博物館は多いものの、モダンアートを観られる美術館は街に一つあれば良い方。なかなかデザイン分野の展覧会を観る機会がありません。このモラヴィア・ギャラリーがブルノにあって良かった!モダンアートやデザインが好きなら立ち寄らない理由は無いブルノのアートの中心地です。

 

アクセス

チェコ国立モラヴィア・ギャラリー ブルノ/
The Moravian Gallery in Brno – Museum of Applied Arts/
Moravská galerie Brno – Uměleckoprůmyslové muzeum

Husova 14, Brno
月・火 定休
水・金-日 10:00-18:00
木 10:00-19:00
http://www.moravska-galerie.cz
 

2 Replies to “歴史あるブルノ国際グラフィック・デザイン・ビエンナーレ”

  1. takeshi より:

    ランキングから来ましたtakeshiです。
    チェコって奇麗なものが沢山残っていますね。
    東ヨーロッパの中でも特に美しい場所なんですね。
    ルーマニアに住んでいますが、あまり美しいと
    感じる様な建物も雰囲気も残念ながら有りません。
    また訪問させて頂きます。

    1. Noriko より:

      takeshiさん、初めまして。ルーマニアにお住まいなんですね。
      チェコは、西欧に比べると野暮ったい点は多いですが、それでもキレイなところも多いなぁと思います。最初は日本や西欧と悪い意味で比べてしまってましたが、徐々に面白くなってきました。

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