チェコでサッカー観戦（チェコ6部リーグ：FC Kyjov1919 vs Ratíškovice）

日本にいた時、私にとってサッカーは生活の一部でした。Jリーグから始まり、下部のリーグでも好んで観に行っていました。今も密かにチェコから日本のサッカークラブに関わる活動をしています。

なので、キヨフという街に越して来ることになった時からこの街のサッカークラブの事（何部なのか、どれくらいのサポがいるのか、etc）、が気になっていました。ヨーロッパの街ですから、クラブの規模の大小はあれど必ずサッカークラブはあります。

住んでいるところのすぐ近くに陸上競技場があるのは知っていたので、予め下見はしていました（私はどういう立場なのか…）。その小さな競技場を見て「チェコ7部リーグくらいがやってそう〜」と冗談を言ってたのですが、調べてみるとFC Kyjov1919というクラブがあり、実際は6部でした。失礼しました。

そりゃあもちろん1部や2部の試合も観たいですが、弱くても地元のサッカーチームを応援することに意味があると思ってる派。
FC Kyjov1919について調べてはみたのですが、イマイチ情報が見つからず、チームのホームページの更新が昨年で止まっていることから、シーズンは昨年中に終わったらしく今はオフなのでは無いか、というところまでは推測しました。
そして、先日、ついに街の掲示板にこんな張り紙を発見！

この張り紙から読み取れる情報
「3月25日土曜15時、成人男性、サッカー、Ratíškovice vs FC Kyjov 1919、入場料30Kč、キヨフ競技場」

シンプルすぎて、公式戦なのかプレシーズンマッチなのか、なんなのか詳細不明ですが・・・行くしかない！

試合前に改めて情報収集しようとしましたが、相変わらず情報が無く、ペトルはサッカーに疎いのでこれに関しては全く役に立ちません。とりあえず自力で分かったのは、シーズン開幕戦で、対戦チームは近くの街なのでダービーとのこと。ますます楽しみになってきました。

当日、家から歩いて5分ほどの陸上競技場へ。
チケット売り場でチケットを買おうとすると私は無料だ、と言われました。なんで？？30Kč（約133円）くらい払えるけど・・・。子供に見えた？？さすがにないか。売り場のおじさんは何も教えてくれなかったので、理由は謎のまま。私に付き合って来てくれたサッカーに興味の無いペトルだけが入場料を払いました。

チームカラーが青なので、前半30分くらいまで青いユニの方がキヨフだと思ってたら逆だった！笑

　
殆どのお客さんはメインスタンドに座ってますが、コアサポっぽい方々はあちら側で立って観戦。良い光景です。


　
足元木張りなメインスタンド。ビール飲んでる人がいないのが意外でした。サッカー観る時は真剣に、という事？禁止では無いと思うけど。


　
キヨフは0-2で負けました。決定的なチャンスといえば一回くらいしか無かったかも。ぽっちゃりな選手が何人かいたのはまだシーズン開けたばかりだからこれから絞っていくのでしょう、と期待して。
試合終了の笛が鳴った瞬間に帰るお客さんの捌ける早さが映画館で本編終わった瞬間に席立つ様子とまるで同じでした。チェコ人はゆったりしている割に何かが終わった後は余韻よりもすぐに帰りたい性格なのか？


　
試合後にサポが選手に声をかけてる風景は日本の下部リーグと一緒。既視感。

チェコ人は体が大きい分当たりが激しくて6部リーグといえどもつまらないという事は無かったです。今回はキヨフのチームが不甲斐なかったのが残念だったけど。

場内アナウンスによると有料観客数は120人。ざっと見た雰囲気で200人前後の観客だったかな。正直、思ったよりお客さん多いな、と感じました。チェコの国内サッカー人気は下り坂と思っていたので、6部ともなると閑散としているのでは無いかと思ってたけど、ちゃんとオールドファンがいて、待ち合わせるでもなくスタンドで自然に「Ahoj!今シーズンもよろしくな！」って感じで挨拶してるのを見て微笑ましかったです。客層は年配の男性が多く、おそらく子供の頃から応援してるんでしょうね。なんせチームの創設は1919年（！）なので。

チェコに来てもスタジアムでサッカーを観られて幸せ。