メイポールをおろす日


5月のあいだ春の象徴として街のお守りのように広場の中心にそびえていたメイポールが5月の最終日曜におろされました。「Kácení máje」=カッティング・メイ(ポール)と呼ばれる行事です。

メイポールを倒し始めたのは夕方5時から。
伝統的な作業着を来た男性たちが紐の付いた長い木で支えながらゆっくりゆっくりメイポールを倒していきます。
遠目に見るとヒョロっとした木のように見えますが、近づいてみると思った以上に太く、高さもあるので相当重いものだと分かります。しかも、歌を歌ったりお酒を飲んだりしながら作業をするのでとても時間がかかります。10分くらいで終わるものかと思っていたら、1時間もかかりました。

市長がお酒の入った壺を持ってきて作業している男性たちにお酒を振舞っていました。みんな自分のマイカップを首からぶら下げており、振る舞い酒にはいつでも対応できる状態。さすがです。


メイポールが倒れた瞬間に子供達が駆け寄って旗の下に付いている花飾りやリボンを取っていきました。なんだか縁起が良さそうなので私も欲しかったですが、大人なので我慢。

私はチェコに来て初めてメイポールというものを見たのですが、春の象徴と言われているだけあって、メイポールが立ってからみるみる暖かくなり、まさに人々が本格的な春を喜んでいるのを見守ってくれているように感じました。広場に立っているメイポールを見上げるのが好きだったのですが、来年までのお別れです。

 
倒し始めから終わりまでを短いビデオにまとめました。倒れる瞬間を撮り損ねてしまいましたが(笑)。写真では伝わらない男性たちが歌っている様子をどうぞ。