チェコでもついに禁煙法が施行 愛煙家はどこへ?


チェコでは本日5月31日から禁煙法が施行され、レストランやバーなど多くの場所で全面禁煙になりました。

禁煙になるのは、
・レストラン、カフェ、バー等の飲食店(テラス席は店次第)
・バス停、トラム停、地下鉄駅(屋根がなくてもNG)
・美術館、博物館、コンサート会場等の娯楽施設
・動物園(喫煙所除く)
・医療機関(喫煙所除く)
・教育施設(喫煙所除く)

私は個人的にはものすごく嬉しいですけど、愛煙家の人たちにとっては大事件ですね。今までバーで呑みながら吸っていたのが出来なくなるんですから、ちょっと同情します。

チェコって喫煙率が高いのです。ヨーロッパの中ではワーストから数えた方が早く、昨年の喫煙率の高さランキングでは、男性37.4%で世界51位、女性は29.0%でなんと世界9位とのこと。確かに吸ってる女性はよく見かけますが、ほぼ3人に1人ってかなり多い。ちなみに日本は、男性が33.7%で60位、女性は10.6%で58位とのこと。

ランキングを見ていると、タバコ規制の厳しい国はやっぱり喫煙率も低いです。オーストラリア、カナダ、アメリカなんて男性でも10%台。チェコも徐々にそうなったらいいなぁと願います。

しかし、タバコ法に対抗するため、愛煙家たちも色々考えているようです。「飲食店」がダメなら「チェスクラブ」や「ボードゲームクラブ」として経営して会費で利益を得る、など。他の国でも使われていそうな抜け道です。

チェコの愛煙家の中では大喜利状態になっているようで、そんなのよく考えたねぇ!と感心するアイデアも。「ある一室で数年間に渡って喫煙家がタバコを吸っている姿をドキュメンタリーとして撮り、その部屋に入る人は出演俳優として契約料を払って入ってもらう」とか。その理屈は通るのか知りませんが、いつかそのつまらなそうなドキュメンタリーが完成する日が来るのなら観たいかも。