ブルノの丘の上にそびえるシュピルベルク城(Hrad Špilberk)へ行ってきました。
シュピルベルク城は13世紀に王様の住む城として建てられましたが、その頑丈な居城はその後、刑務所として長い間使われたそうです。重犯罪者や国家反逆者を多く収容し、第二次世界大戦中はナチスドイツにも利用されたとのこと。現在は博物館やイベントスペースとして利用されています。
お城の入り口へ辿り着くまで丘を軽く登ります。とても高いところにあるように見えたのですが、ブルノ中央駅から市街地を抜けてお城の入り口まで25分くらいでしょうか。歩くにはちょうどよい距離。緑豊かな公園は近所の人の散歩コースでもあるようです。
お城の塔に上りました。眼前に広がるブルノの市街地。塔のてっぺんにいる時に、ちょうど頭上で時報の鐘が鳴り耳がおかしくなるかと思いました。
地下一階にあたる部分にあるかつての牢獄も見学できます。真夏の屋外から一歩中へ入ると冷蔵庫の中のような寒さ。
ヨーロッパで一番恐ろしい刑務所として知られていたそうですが、それも納得。暗く寒く湿ったこの場所が厳しい場所だったことは想像に難くありません。
牢獄見学はちょっとした肝試しのようでした。もし一人で行っていたら超早足で見て廻ったと思います。
外へ出ると打って変わって可愛いトイレのマーク。
このシュピルベルク城は観光地としてだけではなく、現在ではアート・演劇・イベントの行われる文化的施設として人気スポットのようです。
絶対行かなければと思っているのが、夏のあいだ陽が沈んだ後に中庭で行われる映画の屋外上映。夜に街から見上げるお城は浮かび上がるようにライトアップされていて神秘的なのですが、お城から見下ろす街の夜景もキレイだと思うんですよね。
これから何かと足を運ぶ場所になりそうです。