チェコでの婚姻とビザ申請の手続き(その3:海外移住前の身辺整理)

前回は、国内での書類的な準備について書きました。

今日は、渡航までにしなければいけなかった身辺整理について時系列で書きたいと思います。

渡航から数えて、
28-14日前

引越しの見積もり・荷造り・不用品処分

わたしたちはいずれ日本に戻ることを考えているので、最小限の残しておきたい物はわたしの実家へ置いてもらうことに。引越しの見積もりはそのための引越しです。それ以外の荷物は、可能な限り処分しました。

不用品の処分はリサイクル業者を利用しました。その店での買取が初めての場合、身分確認や住所確認などで時間がかかる場合があります。わたしの場合は家を引き払うまであまり時間がなかったので対応が早そうな会社を選びました。3週間〜1ヶ月くらいは余裕を持っておいた方が良いと思います。

[ 本・CD・雑貨の処分 ]
時間が許せば細々とヤフオク・メルカリ・Amazonで売るのが一番金額の面では良いのですが、今回は量が多いのと、あまり時間が無かったので、一括で引き取ってくれるところを探し、取り扱いジャンルが多い「駿河屋」で買い取ってもらいました。内容のリストを作るのは時間がかかりましたが、あとは全部まとめて段ボール箱に詰めて送るだけなので、その点は簡単でした。

[ パソコンの処分 ]
使っていなかったMac mini 2台を処分。愛着があるので使わなくなっても手元に置いていましたが、なぜ今まで売らなかったのかと後悔するほど良い値段で買い取ってもらえました。おかげで引越し代がペイできました。「アップルリサイクル」を利用しました。

[ 服・衣類小物の処分 ]
これも一括で引き取ってくれる業者に頼みました。
業者によって得意分野があるので、比較サイトで検討し「フクウロ宅配買取」に依頼しました。何度か利用しましたが、毎回結果の連絡が早いのが良いです。見積もりを見て値段が気に入らなければ一点だけでも返してもらうことも出来ます。

[ 大型ゴミの処分 ]
大型ゴミの処分(廃棄)は一般の業者に頼むと驚くほど高いので、市に依頼。それでも高いなぁと思いますがまだマシです。ただ、困る点は、引き取り日時を選べないこと。最後の数日はベッドが無かったので、寝袋で寝ていました。


20日前

海外から利用できる銀行口座の準備

海外で利用するために新生銀行の口座を開設しました。海外用のカードを作る必要がなく、国内で使うキャッシュカードと同じカードで海外のATMから利用することができ大変便利です。利用手数料は一回につき4%。
日本の銀行ATMからお金を引き出す感覚で使えるので、海外旅行によく行く人にも便利だと思います。海外でキャッシュカードを使いたい場合は、事前にマイナンバーの届け出をしなければいけません。受理されるまで2週間ほどかかりました。

なお、日本の銀行に口座を作るには日本に住んでいることが原則ですので、口座を作りたい場合は日本に住んでいる間に手続きを済ませなければいけません。本当は転出する時点で口座を解約しなければいけませんが、銀行への海外転出報告は自己申告なので、これはグレーな部分です。(非居住の手続きで口座をキープできる銀行もあります。)

ちなみに、ゆうちょに銀行に海外転出について問い合わせたら「住民票のある無しは関係ない。旅行であっても長く日本を離れる場合は口座を解約してもらう」と言われました。期間を聞いたら「決まっていないけど数週間」とのこと。(そんなん誰が解約するん・・・)


7日前

退職。結構ギリギリまで働いていました。職場で7日後に渡航すると言ったら驚かれました。確かにちょっと慌ただしかったです。

携帯電話を解約

ドコモを解約しました。月額は日割りになりますが、パケットパックは日割りにならないので、月末のこの日に解約しました。翌日から出国まではレンタルwifiを利用しました。

自宅のネット回線を解約

レンタルwifiがあるので、ネットもこのタイミングで解約しました。3週間ほど前に解約依頼の連絡済み。
プロバイダー会社によって変わりますが、2年縛りなどの契約を途中で解約する場合、違約金が発生します。わたしも違約金覚悟だったのですが、解約理由が「海外転出」であることで違約金は免除されました。特に何かを証明する必要はなく、「どちらの国へ?」「チェコ共和国です」「はい、これで確認とさせていただきます」でOKでした。

必要な病院に行く

移住先の医療環境が整っていると分かっている場合以外は、常飲している薬がある人は保険証のあるうちに病院に行って処方薬を手に入れておいた方が良いと思います。海外移住することを話したら、3ヶ月分までは出せるから、と法律的に可能な最大量を処方してもらえました。
あと、歯医者へも検診に行きました。念のため、のつもりだったのですが、なんと虫歯が見つかったので行っておいて本当に良かったです。2回通院して保険のある期間ギリギリで治療が終わってホッとしました。

 

6日前

区役所へ転出届けを出す

住民票を抜くために区役所へ海外への転出届けを出しました。一瞬で終わりました。
住民登録がなくなると国民健康保険は自動的に脱退になり、マイナンバーは無効になります。
国民年金の支払いを続けるかどうかは任意なので、海外にいる間も支払いを続けたい場合は国民年金の窓口へ。支払いをしない場合は、特に何もする必要はありません。

住民税の支払い

住民税は、その年の1月1日に住民票があった場合、1月2日に転出してもその一年間は払わなければいけないという理不尽なシステムになっています。わたしはタイミング悪く2月に引越したので、日本を出たあとも払い続けなければいけません。しかし、その年の住民税の支払い額が決まるのは6月。転出前にはまだ金額が決まっていないので一括払いも出来ないし、6月にはわたしは日本にいません。こういう場合の支払い方法の選択肢は、2つあります。

1. 振込用紙を代理人(家族など)の住所に送るように変更し、代理人に払ってもらう
2. 自動引き落としの手続きをしておき、その口座に十分な金額を入れておく

銀行引き落とししか選択できない人もいると思うのですが、これって銀行の「日本国内に住んでいる人しか銀行口座は保有できない」っていう原則と矛盾してるんですよね。役所も銀行もお互いの都合は関係ないようです。

 

4日前

チェコへ荷物を発送

すぐには必要ない衣類を船便で発送。郵便局員さん曰く、「チェコへはUsed品は一応送れないことになってる」とのこと。古びた自分の服ばかりが入った荷物なのでそれに該当します。確実に着く保証はないと言われましたが、仕方がないので発送しました。チェコ側の税関次第ですので、運が良ければ通過できるだろうと思っていましたが、ちょうど二ヶ月後に無事受け取ることができました。

引越し

引越し業者を利用し京都のアパートから奈良の実家へ荷物を運んでもらいました。

アパートを引き払ってしまえば出国前のタスクは終わったも同然。そこから実家と東京に数日滞在し、思う存分遊び成田から経ちました。

それにしても、最後の一ヶ月はとにかくすることが多かったです。ミニマリストとはいかないまでも、持ち物はかなり少ない方なのですが、それでも大変でした。何か一つし忘れてもあとで困ることばかりなので毎日TO DOリストをチェックして気が抜けませんでした。その中でも、日本での残り少ない日々に何を食べるか、ということを毎日悩んでいた気がします。

次回は、渡航してからの結婚準備について書きたいと思います。