金子恵美議員が公用車で子供を保育所へ送迎していた件、話題になっていますね。賛否両論いろんな意見を読みましたが、遠回りしたわけでもなく規則の範囲内での利用の何がいけないのかいくら考えても理解に苦しみます。公用車の使用規則が元々ゆるかったというなら、それを見直せばよいだけで、子を持つ議員を標的にする必要はないでしょう。
個人的には今まで働いたことのあるほとんどの会社が子持ち女性に協力的だったので、世間一般では働く母親を取り巻く環境はまだこんなに厳しいのか、と驚くとともに悲しくなりました。
わたしの住むチェコでの働く母親たちですが、日本に比べるとかなり生きやすいように見えます。それはおそらく子どもを育てながら働くことがごく当たり前だから。元共産主義国ですしね。
日本では、子どもを作るタイミング、もしくは子どもを作るかどうか、を話し合う夫婦が多いと思います。若いうちに産みたい、先にキャリアを積みたい、夫婦だけの時間が欲しい、金銭的にやっていけるか、など。子どもを持つことで制限されることが多いので計画的に行う必要があります。
それに比べると、チェコの母親たちは制限されることが少ないためか子作りへのハードルが低いように思います。当然自分の自由時間が削られるのは世界共通ですが、仕事・教育費に関して心配する必要はありません。
まず、仕事は3年間の育休を取ることが出来、育休中は国からの金銭的な支援があり、職場へ復帰すると出産前と同じポストに戻れることが保証されています(このシステムにも問題はあるようですが、少なくと選択肢があるというだけでも違います)。
学校の授業料は大学まで公立に通えば基本的に無料(有料の授業を選択しない限り)。教材も国から無料で支給。
外出するにも、ベビーカーだからと恐縮している人はいません。子育てをするのも母親だけではなく、父親、おじいちゃん、おばあちゃん、可能な限り家族みんなで協力し合います。公共の場で赤ちゃんの泣き声に眉をひそめる人がいないのも、家族で赤ちゃんを育てることに慣れているからでしょうか。「子どもを持つのが当たり前」という社会の空気を感じます。
正直に言うと、子どもを作らないと夫婦で決めたわたしたちにとっては「子どもを持つのが当たり前」という空気が息苦しいこともあるのですが。その点ではまだ日本の方が子どもを持たない生き方が受け入れられている気がします。これに関しては思うところがあるので、また別の機会に書きます。
おばあちゃんに遊んでもらっている姪と甥。めちゃかわです。
チェコ人は、男らしさ・女らしさ(要はモテ)に対する意識は高いにも関わらず、権利となったら話は別。仕事も家事もピシッと男女平等なのです。
子どもがいないわたしから見ても子育てのしやすそうな国だなぁと思います。
日本の子どもを持つ女性たちの環境が改善されるにはどうすればよいのでしょう。今のわたしに出来ることは投票する政治家を誤らないことぐらいでしょうか。
はじめまして。
ブログ、いつも拝見しています。
私もチェコ人と結婚して、チェコの地方に住んでいるのですが、
子育てはしやすそうな環境だなぁと思います。
ベビーカーもショッピングカートみたいに大きいですよね(笑)
「子供を持つのが当たり前」という空気はすごく強いというの、私もよく感じています。
話題的にかなりデリケートな内容だと思うのですが、「子供作らないの?どうして?」なんて、干渉をしてくる人達が多くて、ビックリします。
たいして仲良くない人にも聞かれるので、聞いてくる人達にとっては「Jak se mas?」みたいな気軽な質問なのかもしれないのですが、
毎回聞かれる身としては色々な理由があってのことなので、
いい気分にはなれませんね…
なので、大人げないですが、本当にしつこく子供のことを聞いてくる人は、自分から疎遠にしてしまいました。笑
はじめまして。コメントありがとうございます!
ベビーカー大きいですよね!日本人には体格的にも道幅的にも扱いきれない気がします(笑)
チェコみたいな誰でも子供を持てる環境は本当に素晴らしいと思うのですが、だからって子供を持つことを当たり前にされてしまうとつらいですよね。日本だと年配の方だとまだ聞く人もいるかもしれませんが、その質問はタブーだってかなり認識されてる気がするんですけど。チェコ人にとっては若い女性を見たら聞くのがマナーくらいな感じなんでしょうか・・・。
私たちは、結婚式の最中の式執行人(?)の話の中にも「子供を持つことは最も大きな喜びの一つです」みたいなくだりがあって、市から公式にそんなこと言われるなんてドン引きでした。こちらの事情も知らずに全員に同じこと言ってるわけですから。
文化の違いがあるにしても、しつこく聞かれるのは参りますよね。私ももししつこく聞いてくる人がいたら距離をおくと思います。