ヨーロッパ式の窓は日本で売れるのか


ヨーロッパでは多いこのカタチの窓。

他の国ではどうかわかりませんが、チェコでは「プラスチックウィンドウ」と呼びます。なぜプラスチックと言うかというと、まぁまぁ最近まで木枠が普通だったからだそうです。今でも木枠の家も少なくありません。見た目はたまらなく可愛いですが、隙間風は大丈夫なのか、と心配です。

最近、たまたま日本のYKK APの窓のCMを見ました。
2015年のCMなので新しくはないのですが、CMを流すほどこのタイプの窓が日本で推されているということを私は知りませんでした。

チェコの私の家ではこの「ツーアクション窓」と同じタイプの窓です。

ハンドルを上に向けると上側だけが開き、横へ向けると大きく開きます。初めて見たときは仕組みが分かりませんでしたが、シンプルなので一度聞けば覚えられました。
CMで言っているように、窓の外側を拭くのが簡単です。

あと、何と言っても断熱性が高いのが最高。

風通しという面では微妙に扱いづらいのですが(風を通すときは上だけ開け、横開き全開のままにすることはあまりしない)、チェコではあまり風通しを考える必要が無く、断熱の方が断然大事なので、このカタチが最適なのです。

日本でも、冷暖房を使うことを前提とすれば断熱性という点で、夏でも冬でも格段に効率よく(=光熱費を使わず)冷やし・暖められるはずです。特に冬。日本のアルミサッシは熱伝導良過ぎて窓からの冷気がすごいじゃないですか。

CMみたいに小さなサイズの窓ひとつだけだと実際は日照足りなさそうですが、サイズや数で窓面積増やせばすごく良さそう。日本でも、特に寒い地域でこのタイプの窓が増えるかもしれませんね。

今まで使ったことの無い窓を選ぶってけっこう思い切りが必要な気がしますが、この窓、日本でも良いと思います。