チェコ1部リーグサッカー観戦|1.FCスロヴァーツコ 対 SKスラヴィア・プラハ

HET liga(=チェコサッカー1部リーグ。HETはスポンサー名)の試合を観に行きました。


2018.9.16 18:00
1.FCスロヴァーツコ(1.FC Slovácko)vs SKスラヴィア・プラハ(SK Slavia Praha)
会場:Městský fotbalový stadion Miroslava Valenty


チェコ東南部のウヘルスケー・フラジシュチェ(Uherské Hradiště)という街を本拠地にする1部リーグ所属「1.FCスロヴァーツコ(1.FC Slovácko)」のホームゲームです。


 
ウヘルスケー・フラジシュチェは地方の街ですが、人口2.5万人とチェコの地方都市としては大きな部類に入ります。中心街には歴史ある建物が多く残っており、おしゃれな飲食店もあり、夏には大きな映画祭もある文化的な街です。


 
その街の誇り、1.FCスロヴァーツコ
さすがヨーロッパのクラブチームで、小さなクラブですが創設は1927年と歴史があります。ホームスタジアムは、収容人数約9,000人ほどのこじんまりしたサッカー専用スタジアム。

▽メインスタンド

▽ゴール裏
 
写真撮影には規制があったので、お客さんで埋まる前の様子だけ。本当はサポーターが入ってからの風景の方がお見せしたいのですが仕方ありません。

 
この日、対戦相手に迎えたのはプラハの「SKスラヴィア・プラハ(SK Slavia Praha)」。胸スポンサーは中国企業だし、外国人選手は11人もいるし、チェコ代表選手もいるし、現在一位だし、人気も実力もお金もあるクラブです。

一方、1.FCスロヴァーツコは、外国人選手は1名のみ(しかもスロヴァキア人なので同じ国みたいなもん)、順位は8位です。
 

チケットの買い方&入場方法

ホームチームのウェブサイトから簡単に買うことができます。
「VSTUPENKY(チケット)」から、Google翻訳片手に購入までネットショッピングの要領で進みます。クレジットカードで支払ったら、PDFのeチケットが送られてきます。現地でチケットに引き換えたりする必要は無く、eチケットをプリントアウトしたものを入場ゲートでバーコードリーダーにかざせばOK。(バーコードさえ読めれば良いのでもしかしたらプリントアウトさえ必要ないのかも?)

入場時は、荷物検査と身体検査があります。飲食物は持ち込み禁止なのでもし持っていたらそこで没収。周辺は常に重装備の警察官が見回っているので悪いことはしていないのに緊張しました。
身分証の提示を言われるかもと思い持参していたのですが、必要ありませんでした。
 
▽入場ゲート

 
チケット購入の際に座席をピンポイントで選べるのですが、サポーターの中心部に入ってしまわないようにだけ気をつけました。初めて行くスタジアムだとどの席が安全か分からないので、画像検索で試合の写真を観て、女性子供が多そうなエリアを選択しました。

入場後にマッチデープログラムを購入。20Kč(約100円)。

 

チケット料金

1.FCスロヴァーツコでは、料金は2種類のみ。メインスタンドが300Kč(約1,500円)、それ以外が250Kč(約1,250円)。地方クラブだから安いというのはあると思いますが、それにしてもメインスタンドのド真ん中が1,500円程度なのは日本や欧州の主要国と比べると破格です。

クラブによって料金は違うので、例えばSKスラヴィア・プラハのホームゲームだと、料金の幅は、420Kč(約2100円)〜790Kč(約3950円)。高い!国内でもトップクラスの人気チームですが、チケット代もトップクラスです。

 

スタジアムグルメ?!

ソーセージ一択!

これは別の時の写真ですが、このようなソーセージを売っているお店がスタジアム内に数店舗。チェコでは定番のお祭りフードでどこで買っても似た感じです。


 
この固めのソーセージは塩気が強くオイリーで、わたしもペトルも苦手なのですが、ビールには合うのかもしれません。全員食べてるんじゃないかと思うほどみんな買っていました。

暖かい食事はこのソーセージのみで、あとはポテトチップスのようなスナック菓子が何種類かあるだけ。売店は可愛かったんですけどね。美味しいご飯が沢山あるJリーグが恋しくなりました。

 

チェコでのサッカー観戦は危険か?

チェコのサッカークラブで検索をかけると、試合よりも発煙筒の焚かれたサポーター席や警察官が介入している暴動の様子が目立ちます。どの程度緊迫した雰囲気なのかなぁ、と不安に思っていました。

実際には、試合中は、各チームのファンは完全隔離されているし警察も目を光らせているので、まず危険なことはありません。観客には家族連れや女性グループも多く、女性が一人で行っても大丈夫でしょう。
1.FCスロヴァーツコの場合でいうと、一番やんちゃなサポーターが集まっているエリアでさえも女性が混ざっていたので、十分安全なように見えました。ダービーでもない普通の試合であれば特に恐ることはありません。

危ないのは試合が終わってからの帰り道だと思いました。お酒が入っている人も多いし、しかも試合に負けたとなったら苛立っています(この日は0-3で負けました)。スタジアムを離れると見張っている警察官がいない場所の方が多いため、相手チームのサポーターに絡んでいる人もいました。そういう時は目を合わせないように早足で通り過ぎるのみ。

勝っても浮かれ過ぎず、人(ただし穏やかな人に限る)通りの多い場所を歩くようにさえしていれば乱闘に巻き込まれることは無さそうです。

  
それにしてもチェコ人にとってサッカーって最近どういう存在なのでしょう。ヨーロッパらしく国内には大小数え切れないほど歴史の長いクラブがありますし、試合会場のファンの熱気は全くヌルくありません。しかし、代表チームは全盛期に比べると全く目立たないし、国内リーグの観客の入りも芳しくありません(この日はたった5,000人!)。

チェコでは、サッカーとアイスホッケーが二大人気スポーツと言われていますが、ホッケーに押され気味な気がしてなりません。いちサッカーファンとしてはチェコサッカーがもっと盛り上がってくれると嬉しいのですが。
 


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