初秋のモラヴィア大草原

緑の絨毯として知られるモラヴィア大草原は春がベストシーズンです。
残念ながら一面が緑の状態を見られる時期は一年のうち4〜6月頃と限られているのですが、秋もまた違った良さがあります。モラヴィア大草原の9月中頃の風景をご紹介します。

 

バスと徒歩でお手軽コース

キヨフ(Kyjov)から草原の近くまでバスで行き、現地では徒歩で周ってバスで戻ってくるという簡単なコースを取りました。
所用時間は約2時間半。公共の交通機関のみでモラヴィアの大草原を観に行くなら、これが最短コースだと思います。半日あれば十分です。

Gからスタート、Bまでバスで(約10分)、B→C→D→Eをぐるりと歩き(所要時間最低2時間)、バス停Fから帰ります。

 

茶色のグラデーション

春が「緑の絨毯」なら秋は「茶色の絨毯」でしょうか。収穫後で更地の状態のところもあれば、カラカラに乾いた何かが植わっているところもあり、新緑の季節と色は違えど特有のグラデーションを見ることができます。

ちなみに同じエリアを5月に撮った写真がこちらこちらです。

 
全体的に茶色い景色ですが、奥の緑の畝のようなワイン畑も多く見られます。


 

ワイン畑に近づいてみるとよく熟れた葡萄の実がたわわに実っています。葡萄をはじめ、果物が多いのがこの季節の特徴です。収穫シーズン真っ最中なので、春に来た時よりも作業をしている農家の方を多く見かけました。
 


 

その代わり、春に満開だった花々はこんな感じ。すでにドライフラワー感がありますね。


 

可愛い装飾を施した民家が多く、横道に逸れておうちを観察するのも楽しいです。


 
ワイン畑があるのでもちろんワイナリーもあります。ワイン造りが本職ではない人でも自家製ワインを作るためにワイナリーを持っている人もいるそうです。


 

秋の風景が見れる時期は

草原の景色が緑から茶色に徐々に変わり始めるのが7月。8月は真夏ながらも草原は茶色の面積が多くなります。9月は気温も下がってきて、でもまだ晴れの日は多いので、写真を撮りながら散歩するのには最適な時期です。

これが10月後半頃になると、空がドンヨリとしてきます。草原自体は変わらないのですが、景色に濃淡が無くなってそれほどキレイとは言えません。
その時期を超えて本格的な冬になると一面の雪景色になり、春とも秋とも異なる美しさです。その頃にまた違った景色をご紹介したいと思います。

 

「初秋のモラヴィア大草原」への4件のフィードバック

  1. のんのんち~ より:

    Noriko様
    大変ご無沙汰しております。
    茶色の草原、グラデーションが素敵です。春の景色より、大地のうねり感も分かり易いですね。
    この景色も見たいですが、気軽に行けないのが残念です。

    1. Noriko より:

      のんのんち~さん、こんにちは。お久しぶりです。
      草原、すっかり茶色になってしまいました!気軽には来られないですよね笑。いつか機会があったら菜の花以外の季節にもお越しください♪

  2. Nao Higano より:

    のり子さま、初めまして。
    私もモラヴィアの小さな町クロムニェジーシに10年以上スロヴァキア人の主人と住んでいます。地元に日本人は私だけです、オロモウツ、ブルノや、プロスチェヨフは日本人もいますが。。。
    キヨフは、ブラチスラヴァまで車で行くときの通り道なので何度も行き来してます。コリチャニからキヨフまでの道も素敵ですよね。ただし夜の運転時には動物に気をつけますが!
    ぜひ、こちらにも一度いらしてください!
    ひがのなお

    1. Noriko より:

      ひがのなお様、はじめまして。コメントありがとうございます。クロムニェジーシュにはちょうど先月遊びに行ったところで、ブログでも近々紹介するつもりでした。街のサイズ感が良く、住みやすそうな街だなぁと思いました。そうですね、コリチャニを通り抜ける辺りは見晴らしよく気持ちの良い道ですよね。街から車で数分走るだけで大自然があるのがたまりません。

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