チェコ語の勉強を始めるとき、一番最初に読むべき本『チェコ語のしくみ』


 
全くの初心者がチェコ語を始めるときは「チェコ語のしくみ(金指久美子・著)」から読んでください!自信を持ってオススメしたい本です。

チェコ語の文法は恐ろしく難しく、英語で言うところの「This is a pen」レベルの初級でさえも独特のルールが存在します。せっかくチェコ語に興味を持って初級の参考書を手にとってみたものの、「え、こんなに難しいの・・・」と戸惑ってしまっては勿体無いです。

その点、この本は、難しくて分からないことは一切書かれていません。チェコ語学習の初っ端から挫折を味わうのを避けるには最適です。
タイトルの通り、チェコ語の “しくみ” を解説されているので、大枠から言語のしくみが理解出来ます。無数にあるチェコ語の難しいルールのことはとりあえず忘れて楽しく本を読みましょう!

目次と各章の内容はこんな感じ。


1章 文字と発音のしくみ
まず、この章を読むだけで、意味が分からないながらもチェコ語を声に出して読むことができるようになります。

2章 書き方と語のしくみ
チェコ人の名前(ちょっと特殊)やアルファベットの説明

3章 文のしくみ
This is a pen的なシンプルな構造の文の作り方

「チェコ旅行のためにチェコ語を少し勉強しておこうかな〜」という方は、前半のここまで読むだけでも街の中で分かるチェコ語がグンと増えるはずです。
ここから先は、もう少し突っ込んだ内容になります(でも決して難しくはありません!)。


1章 区別のしくみ
名詞に形容詞をどう付けるか

2章 人と時間のしくみ
動詞の時制

3章「てにをは」のしくみ
チェコ語の特徴、且つ、チェコ語を難しくしている「てにをは」で変わる格について

4章 数のしくみ
生活に欠かせない数や時間の数え方

5章 実際のしくみ
街で実際どのように使われているかを看板などを例に挙げて

 
「チェコ語のしくみ」は、敢えて本のジャンルで分けるなら外国語教材ですが、新書の体裁で書かれているので、教材で勉強というよりは、“読書”感覚で読めます。読んでいる間は、何も暗記する必要はありません。とにかく言語の成り立ちがわかるだけでも有益。
この本を読んで言語のしくみを理解してから、他の教材を始めると、すんなり入りやすくなります。

かくいう私も、実は、先に別の教材で勉強を始めたのですが、イマイチ理解出来ず「面白くないな〜」状態になっていたところへこの本と出会い、先に買った教材でつまづいていた箇所が簡単に頭に入ってきました。読み終えてからまた先の教材に戻ったらきちんと理解できるようになっていました。

チェコ語が難し過ぎて初級で一度挫折した人にも向いています。

ユーモアのある文章で語られる「言語と文化」を関連づけたお話も興味深く、言語が文化から影響を受けているということがとてもよく分かります。

旅行でチェコへ来られる方にも、留学や移住で長く住む方にも、最初の一冊としてオススメします。
 

Amazonリンク

チェコ語のしくみ(Kindle版もあり)
(今、書店で並んでいるのは、わたしも持っている[新版]が多いと思います。Amazonで販売中のものとは表紙が違いますが、内容は同じ様です。)

 
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