本日、11月17日はチェコでは「自由と民主主義闘争記念日」という祝日です。1989年、民主化へ向けたビロード革命が始まった日です。
そういった記念日であるため、本日プラハでは多くの政治的集会・デモが予定されており、「対象エリアには極力近づかないように」と在チェコ日本大使館から注意喚起のお知らせがありました。テロとは危険度が全く異なりますが、デモ同士の衝突に巻き込まれる可能性もあるので、念のためということですね。大使館からこういった注意喚起が来ることはチェコでは滅多にありません。最近だと、テロが多いとされているラマダン期間にその旨お知らせがあったくらいです。
最近は、「ヨーロッパへ旅行に行く」と言うと「テロ大丈夫?」と言われることが多いと思います。ヨーロッパと一括りにしても、危険度は国によってかなり違うので、在住者から見たチェコの治安と気をつけるべき点について書きたいと思います。
(プラハ中心に書きますが、わたしが住んでいるのは地方で、プラハはわたしにとっても旅行先です。)
(1)テロはあるか?
(2)スリはいるか?
(3)置き引きはあるか?
(4)強盗はあるか?
(5)タクシー・換金詐欺はあるか?
(6)物乞いについて
テロはあるか?
外務省ホームページによると
1.概況
チェコでは、近年、テロ及び邦人を標的とした誘拐事件は発生していません。
2.各組織の活動状況または各地域の治安情勢
チェコ国内には、右翼・左翼等の過激派組織が存在しますが、これら組織の活動は総じて低調です。
引用元:外務省海外安全ホームページ
チェコでは、現在まで深刻なテロは起こっておらず、 “今のところ” テロの心配をする必要はほぼ無いと言えます。旅行・留学で家族が心配しているという方、外務省のホームページを見せて安心してもらいましょう!
スリはいるか?
混雑している場所には多いそうです。(わたしは被害にあったことはありません。)
特に気をつけるべき場所は、周囲の人と肩が触れ合うほど混んでいる観光スポットやトラムの中(特に乗降口近くは盗みやすい)。とにかく混み合っている場所では、トートでもリュックでも必ずカバンを前に抱えて持ちましょう!
なお、観光地以外ではスリが活躍できるほど混んでいる場所がないので、特に心配する必要はありません。
置き引きはあるか?
世界の中ではかなり少ない方だと言えます。カバンから一瞬でも目を離せない、ということはありません。先日、電車でノートパソコンを席に残したままトイレに行ったビジネスマンを見ました(笑)。
とはいえ、旅行者はやはり狙われます。観光地のレストランなどで食事をするときは、カバンは通路側ではなく、自分がガードする格好で置いておきましょう。可能であれば、持ち手の一つを常に自分の腕などに通しておき、通りすがりにスッと取れないようにしておけば完璧です。テーブルの上にスマホを置くのも自分がそこにいたとしても避けた方が良いです。わたしは、チェコ国内では正直そこまで気をつけていませんが、慣れない他の国ではいつもそうしています。
真面目な話、いざというときのために腹巻にクレジットカード一枚と多少のお金を持っておけば最強です。
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強盗はあるか?
強盗の類の犯罪は少ないです。日本と同じくらいの感覚でも大丈夫でしょう。
ただし、しつこいですが、旅行者はお金を持っていると思われるので、とにかく人気の無いところは避けた方が無難です。スリ対策では人の多いところを避けろ、強盗対策には人の少ないところを避けろ、ってどこにいたらいいねん!という感じですが。これは実際、程よく人のいるところが一番安全です。
プラハなどの繁華街は、夜遅くまで賑わっており危険を感じることはあまりありません。しかし、細い路地を一歩入れば「あ、ここ早く通り過ぎたいかも」と感じることがあるかもしれません。その感覚は正しいです。自分の感覚を信じてそういう場所を歩くことは避けましょう。暗くなってからホテルに戻る際も、人が一人も歩いていないような路地は絶対に避けてください。数人でも構わないので他の人のいる通りを歩くことが被害の予防に繋がります。
タクシー・外貨両替詐欺はあるか?
ぼったくられることはあります。
これもわたしは被害にあったことがない、というか被害を避けるためにタクシーも外貨両替所も使いません。
プラハでタクシーを使いたければ「uber」がタクシーよりも簡単・安全です。言葉が通じなくても行き先はアプリで伝えられるし、支払いもuber経由のクレジットカードで明朗会計。
外貨両替に関しては、両替所よりもATMでキャッシングする方が多いと思うのですが、そのATMがまさかの落とし穴なのです。中には偽ATMがあります。見た目はVISAマークなどが付いていて普通のATMなのですが、お金を引き出すと高い手数料が取られます。両替屋が設置しているATMなのです。
それを避けるには、銀行の前に設置されているATMを利用してください。それらは間違いなくきちんとした銀行のATMですので心配不要です。
このサイトに載っている写真がチェコの主な銀行のロゴ。これらのロゴのある場所だと安全です。
物乞いについて
全く危険では無いのですが、日本人が、遭遇するとなんとなくモヤモヤした気分になるのが「物乞い」です。「5Kčプリーズ」という感じで話しかけられます。事前に避けられればそれに越したことは無いのですが、うっかりつかまってしまうことはあると思います。
彼らは危害は加えてきませんが、しつこい場合もあって、物乞いに慣れていない日本人はどう接していいのか困りますよね。
物乞いに話しかけられたら、言葉が分からないフリをして無視、もしくはノーというジェスチャーで通り過ぎて構いません。
路上で財布を開けるのも不用心だし、多くの場合はビール代・ドラッグ代に消えるだけなので、同情は不要です。でも、心が痛むならお金をあげても全然OKです。危険なことは何もありません。
まとめ
ものすごく危険な目に遭うことはまず無いけど、スリには気をつけて!
チェコは、基本的には安全な国です。
とはいえ、日本と全く同じ感覚でいては少し危ないかなと思います。チェコの美しい景色に感動しても、盗難や強盗に遭ったらせっかくの旅が台無しになってしまいますよね。そういう思いをする人が減ってほしくて注意点を挙げてみました。
少しの注意でイヤな経験は避けられます。安全で楽しい旅を!
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私もプラハは行くたびにドキドキしますし、緊張して(とはいえ他の国の首都に比べれば全く安心できますが)荷物を携行したりしています。ただ、ポーランド人の振る舞いはいつもと変わらない感じなんですよね。お父さんとも一緒にプラハへ行きましたが、彼も普段通りで、zabkaでドーナツ買ってほくほくしながら歩き食べしたりして、緊張感ゼロでした(笑)。軽犯罪の宝庫と言われるイタリアでも一度も被害にあったこと無いともいっているし、やっぱりアジア人は見た目で明らかに現地人でないと分かるから狙われやすいのでしょうね。
この安全感覚(?)はポーランドでも共通している気がします。ワルシャワはどうか分からないのですが、カフェでも一人客のお客さんが荷物を全部席においてトイレに立つのを何度も見ていますので。さすがに日本でもしないよ!と驚きましたが、パートナー曰く、ポーランド人は今まで以上に自分たちの生活が安全であると感じて生きているかもしれない、とのことでした。
なにはともあれ、常に緊張感に包まれながら生活しなければいけないストレスとは距離があることは本当にありがたいと感じる日々です。少なくとも今は、ですが。
ポーランド人がプラハにいても観光客っぽさ全く出ないですよね!常習犯にはやはりアジア人がカモなのでしょうね、悔しいけど。
ポーランド人もチェコ人も真面目で正直なのでしょうか。盗難行為が一般的でないのは嬉しいです。テロの脅威も今のところは無く。治安の感じは似ていそうですね。
わたしも地方住まいでかなり安全な環境ではあるんですけど、それでも一人で外を歩く時はいまだに少し緊張しています。めっちゃのどかな田舎街なんですけどね。日本にいたときほど完全にはリラックスできないかなぁ。
私はいいのか悪いのか、もう東京に住んでいた時以上に警戒心ない生活しているかもしれません…(笑)。移住した当初からあちこち自転車で動きまくったりしていました。
夜の一人歩きはさすがに緊張しますが、誰からも咎められないので、現地人の感覚も緩んでいるのでしょう。移民が少ないというのも大きな理由でもあるようです。チェコはポーランドよりも人種が入り混じっているように見えましたが、人の行き来が盛んでも治安が安定しているのは有難いですね。
ポーランドで危険なのは酔っ払いだけなので、彼らがビールの空き瓶を持って千鳥足でフラフラしている時は極力離れて目を合わせないようにしています。一度目の前でビール瓶を叩き割られてビビッた事があったので(笑)。
移住してすぐは特に散策して周りたいですよね〜。
わたしは一度他の治安の良い国で怖い目に遭ったことがあって。しかも、朝に、人目もあって安全なはずの場所で。それ以来どこにいても必要以上に緊張するようになったんですよー。それまでは夜道でない限り怖さは感じたことなかったんですけど。油断しすぎていたので戒めだったと思っています。
ビール瓶割るなんて怖い!酔っ払いは悪気なくても何するか分からないですもんね。わたしも通り過ぎる時はちょっと距離置きます。