チェコの家庭では、アドベント期間に入った頃から沢山の種類のクッキーを用意するのが伝統です。そのクッキーをクリスマスまで少しずつ楽しみ、クリスマス当日にもケーキではなくクッキーを食べます。
その中でも代表的なのが「ペルニーク(Perník)」。英語名だとジンジャーブレッドになりますが、チェコ版のそれは必ずしもレシピにジンジャーが入っているわけではなく、チェコ独自のレシピがあるそうです。
12月の上旬にペトルのお母さんがクリスマス用のペルニークを作るというので、わたしと姪(4歳)も手伝いました。その時のペルニークのレシピをご紹介します。
ペルニークのレシピ
《生地》
・薄力粉 650g
・砂糖 250g
・重曹 小1
・卵 4個
・ペルニーク用スパイスミックス(詳しくは後述) 大1
・ココアパウダー 大1〜2
・はちみつ 100g
・固形の植物油(バターでも可) 50g
【1】材料を全て混ぜ、しっかり捏ねて、最低30分冷蔵庫で寝かせる(1〜2日置いてもOK)。
ちなみに、チェコではスーパーに出来合いの生地も売っています。家で一人で作るときは断然楽なこれを使っています。
【2】1の生地に打ち粉をしながら綿棒で伸ばす。生地の厚さは5mmくらいが目安。焼くと結構膨らみます。
【3】型で抜いて天板に並べる。
【4】180〜200℃に熱したオーブンで10分ほど焼く。生地の厚さによって焼ける早さが変わるので、温度・焼き時間は様子を見ながら。しっかり焼いてしまうと、冷めた時にかなり固くなってしまうので、少し柔らかいかな、と思うくらいで丁度良いです。
【5】アイシングを作る。
・卵の白身 1個
・粉砂糖 250g
・片栗粉 大1
・レモン汁 少々
白身・粉砂糖・片栗粉を練るように混ぜながら、レモン汁を少しずつ足す。
これも市販品があって便利です。
【6】焼いたペルニークが冷めたら、アイシングで好きな絵を描いて完成!
ペルニーク用スパイスミックスとは
生地の材料にあった「ペルニーク用スパイスミックス」とは、数種類のスパイスが入ったパックで、チェコではだいたいのスーパーで買うことができます。
裏面の原材料表記によると内訳は、
・シナモン
・コリアンダー
・トウシキミ
・オールスパイス
・クローブ
・アニス
・ナツメグ
・フェンネル
色々入っていますね。独特の香りを作っている理由です。これらのスパイスを一つずつ揃えるとなったら大変なので、ミックスを買うのが便利です。
日本で作るとしたら、手に入らないのはこのスパイスミックスですが、シナモン・ナツメグ・クローブ(それぞれパウダーで)を入れるだけでも十分それらしい味になると思います。
クッキーを焼くのはクリスマス前の風景
沢山焼いたと思ったのに、ちょいちょいつまんでいるとアッと言う間に無くなってしまうペルニーク。チェコの他のお菓子に比べると甘さ控えめなのでパクパク食べられるんですよね。お母さんと一緒に作った分でクリスマスまで足りるだろうと思っていたら、全然足りなかったのでその後数回追加で焼きました。
姪が持っていた塗り絵。このように家でお母さんがクッキーを焼いているのは、チェコの人がアドベントシーズンを感じる光景の一つだそうです。
チェコの十二ヵ月―おとぎの国に暮らす
はじめまして。
ペルニークについて調べていて、このサイトに辿りつきました。
先日、Eテレの「グレーテルのかまど」という番組で、ペルニークが紹介されました。私は、ドイツのレープクーヘンやスウェーデンのペッパーカーカなどは知っていたのですが、ペルニークは知らなかったので、ググってみたのです。
「ペルニーク」で検索すると、ヒットするのは「グレーテルのかまど」関係のサイトばかりで、日本ではあまり知られていないんだなと思いました。
このサイトの記事は、チェコにはペルニークの出来あいの生地があるとか、ペルニーク用のミックススパイスがあるなど、その写真も添えられていて、とても興味深く読ませていただきました。
ふと気づいたのですが、「グレーテルのかまど」で紹介されていたペルニークのレシピは、このサイトのレシピを半分の量にしたもののようです。番組よりもこの記事の方が古いので、チェコの料理本でよく紹介されているとか、ミックススパイスのパッケージに印刷されているとか、チェコではポピュラーな配合なのでしょうか。粉の量に対して、油脂(番組ではショートニングを使っていました)が少なくて、びっくりしました。また、番組では重曹を使っていたのですが、このサイトのレシピには書かれていません。よく膨らむ生地のようですが、重曹もベーキングパウダーも入れなくていいのでしょうか。
長々とすみません。
Michikoさん、初めまして。コメントありがとうございます。
私も「グレーテルのかまど」観ました。
当ブログのペルニークのレシピはチェコの義母に教わったものです。スパイスの配合バランスで味に多少違いが出るくらいで、シンプルなお菓子なので、どこのお宅でも同じようなレシピなのかもしれません。義母ももしかすると料理番組や料理本からメモした可能性もありますし…。それにしても、「グレーテルのかまど」のレシピは本当にぴったり半分ですね。驚きました。
重曹の件、「確かに?!」と思い、義母に尋ねてみたところ、ティースプーン(小さじ)1杯入れているそうです。私が書き忘れたようです。自分では出来合いを買ってばかりだったので気づきませんでした。
記事内にも書き足しておきました。ご指摘いただき助かりました。ありがとうございます。
Norikoさん
早速ご回答くださいまして、どうもありがとうございます。
重曹、入るんですね。スッキリしました!
グレーテルのかまどのペルニークのレシピ監修は、「エコール 辻 東京 中濱 尚美 先生」となっていますが、中濱先生にレシピの出典を伺ってみたいですね。Norikoさんの、このブログだったりして(笑)。
ペルニークの生地だけ作って、取りあえず冷蔵庫に入れてあります。グレーテルのかまどの分量、つまり、Norikoさんのレシピの半量です。欧米のレシピって、日本人からみると膨大な分量が多いですよね。ケーキなんかも、「直径25㎝の丸型1台分」などとなっていたり、一般家庭にそんな大きい型があるか!と思ってしまいますが、それがあちらでは普通らしい(笑)。
スパイスは、数年前にオランダで手に入れたspeculaas 用のミックススパイスを使いました。原材料に、シナモン、コリアンダー、ナツメグ、クローブ、ジンジャー、カルダモン、オレンジの皮と書いてあります。
ブログに書かれていたペルニーク用スパイスの内訳にあった「トウシキミ」、初めて聞くので何だろうと思って調べたら、英語のstar anise、つまり八角のことだったんですね。勉強になりました。
またしても、長々とすみません。この週末にでも、ペルニークを焼いてみようと思います。
Michikoさん
欧米のレシピは量が多いのは確かにそうですね。家族の人数が多い、というよりは一人の食べる量が多いのが理由な気がします。スレンダーな女性でも日本人の倍くらいペロリと食べる方がいるので!
私の書いたペルニークのレシピも言われてみればちょっと多過ぎですね。チェコでは12月上旬に焼いて、毎日のように食べるのですぐに無くなってしまうのですが…。
もう生地を準備されたのですね。スペキュラース、食べたことが無いのですが、スパイスの内容が似ているので、代用するのにちょうど良さそうですね。美味しく焼き上がりますように!
NORIKOさん、こんにちは。私はブルノに住んでいるのですが、このペルニークの出来合いの生地は、アルベルトやテスコなどのスーパーにも売っていますか?売り場で言うとやはりチーズやミルクなどの売り場でしょうか?
チェコにいる間に一度は作ってみたいと思いつつ、重い腰が上がらなかったのですが、NORIKOさんの記事を拝見して、これなら私でも出来るかも⁈と思えました。
いつもブログ参考にさせて頂いて本当に助かっています◟̊◞̊ ♡
YUKAKOさん、初めまして。
アルベルトとテスコではチェックしたこと無いのですが、どちらも外資系なので、もしかすると取り扱ってないかもしれません。
私はHruškaとCOOPで買っていました。どちらも都会にはあまり無いスーパーですよね・・・。あと、時期的に、もう売っていない可能性が高いです。12月中頃には店頭から消えてることが多かったので。もし、あるとすれば、売り場はクネドリーキやピザ生地のコーナーのはずです。
生地から作るよりずっとハードルが低いですよね。手に入ったらぜひ焼いてみてください!
NORIKOさん、ご回答ありがとうございます。そうですよね、もう時期的に遅いですよね。今年は非常事態宣言やらなんやらで外出の機会がグッと減ってしまってクリスマス準備もつい最近までバタバタしてしまって…
でも今年は無理でも来年探してみます!