ズノイモでトレッキング「ポディイー国立公園(Národní parku Podyjí)」


 
南モラヴィアのズノイモ(Znojmo)といえばワインで知られる街。ワインが有名すぎるので、ワイン以外の目的で行く用がない場所のように思えますが、下戸のわたしが行ってきました。

目的はトレッキング
ズノイモの街の面白いところは、繁華街から5分も歩けばすっかり山の中!なところです。街と山が隣り合わせ。街から直接繋がっている一帯の森林は「ポディイー国立公園(Národní parku Podyjí)」として管理されています。

山と言っても高い所で400m台。スニーカー以上(パンプスだと厳しいけど登山靴である必要は全くない)であれば誰でも登れるトレッキングコースになっています。(看板の下にベビーカーは無理というサインがありますが、範囲によってはベビーカーも可。)

 
特に決まった目的地がなくただ歩くことが目的だったわたし達は、繁華街側から遠くに見えた教会らしき建物を目指して歩くことに。あいだには渓谷があるので、谷を下り、山を登ります。


 
チェコの地図アプリ「Mapy」の「高低差の見える3D&トレッキングコースを示すアウトドアモード」でわたしが歩いた辺りを表示したスクリーンショットです。
黄・赤・青・緑の点線が整備されているトレッキングコースです。この画像で言うと、中央右端(大きな十字架マークの所)が市街地で、左へ向かって国立公園が広がっています。これはほんの一部だけで実際は十数倍の広さがあり、国境を越えオーストリアへも跨っているほど広大な国立公園です。

 
Mapyで表示されている線の色がそのまま木にマークされているので、この目印を辿っていけば迷う心配はまずありません。案内板も頻繁に設置されています。道さえ外れなければ一人で歩きに行っても危ないと言うことは無いはず。ここでの散歩を習慣にしているんだろうなぁ、と思しき年配の方々も見かけました。

 
街をスタートすると一気に山の中。
わたしが訪れたのは10月末で、紅葉の終わり頃。葉はだいぶ落ちてしまっていますが、それが良い具合に足元を彩っています。あと1週間早ければこの葉っぱたちは木の上にあったのでしょうけれど。

それなりの好天と景色を同時に楽しむにはおそらく10月がギリギリのタイミング。この翌週以降(11月〜)には葉っぱは減り、気温もグッと下がって曇り空ばかりの日々になります。


 
所々に置かれていた色んな動物の木製オブジェ。あまりに自然に馴染んでいるので何度か本物と見紛いました。


 
ゴールに定めた「アントニーナ教会(Kostel sv. Antonína)」に到着。ピンクの壁と楕円の窓が可愛い小さなチャペルでした。


 
ズノイモの街をなぞるように流れるのは「ディイェ川(Dije)」(オーストリアに入ると「ターヤ川(Thaya)」と言う名に)。
川沿いすれすれに民家・別荘が建っています。水辺のお家は素敵ですが、いくら雨量の少ないチェコとはいえ大雨が降ったら浸水するのでは?!と思ったらすぐそこにはダムがありました。なるほど、このダムに守られているのですね。


 
奥に見える大きな鉄橋には列車が走っており、オーストリアのウィーンへと繋がっています。ズノイモではドイツ語を話す観光客を多く見かけましたが、路線検索してみてウィーンから直通列車が走っていると知り合点がいきました。


 
坂道が多い街ではありますが、急な傾斜にもお構いなしに畑や家が配置されています。見てる分には可笑しく、登るのは大変。
眼下にはディイェ川、眼前には山々が見えるので、間違いなく景色は最高です。しかも繁華街まで徒歩10分ほどなので実は住むには最高の場所なのかも?!

危なっかしい場所で庭の手入れをする女性。奥に見える大きな建物はズノイモ城です。

 
街へ登るための道が何本も斜めに通っています。

 
わたしは半日かけて街からそれほど離れていないエリアだけを歩きましたが、森の空気を吸い道中の木や花を眺めて最高のリフレッシュになりました。時間が許せば数日かけてさらに広い範囲を散策するとさらに雄大な景色が見られるのだろうと思います。

ワインと古城のある街、ヨーロッパの田舎の観光地としてはすでに十分なズノイモですが、気軽にアクセスでき誰でも楽しめるトレッキングコースも付け加えたい魅力です。

2 Replies to “ズノイモでトレッキング「ポディイー国立公園(Národní parku Podyjí)」”

  1. 田中教夫 より:

    Noriko 様、

    私、田中教夫と申します。
    サイトを拝見させて頂きました。

    実は先ほどKyjovaのツーリスト事務所にメッセージを残したのですが、チェコ語だったので私の英語のメッセージが伝わったかどうか不安でした。
    そんな中で Norikoさんのサイトを見つけた次第です。

    実は2020年の4月の末ごろ仕事で添付したような写真を撮影に行こうかと思っております。
    そこでご意見を伺いたいのですが、4月末ではまだ早すぎるでしょうか?
    勿論年によって若干の違いはあると思いますが如何でしょう?
    お教え願えれば幸いです。

    私の電話番号は+81 70 4452 2090 です。

    これが私の会社のアドレスその他です。
    よろしくお願いいたします。

    田中

    Norio Tanaka
    Via International Sydney Pty,Ltd.
    61, Baroona Rd Northbridge
    NSW 2063
    http://www.viasyd.com

    Address in Japan
    Post code : 212−0054
    Park City Shinkawasaki D – 2607
    Saiwai-ku , Ogura 1-1
    Kawasaki-Shi
    Kanagawa Prefecture
    Japan
    Tel +81 70 4452 2090

    /Users/noriotanaka/Desktop/Projects/PROJECT 2019 – 2020/PJ-549 Jal Calendar 2021 /PJ-549 JAL 情報/チェコ モラヴィア /beautiful-landscape-photography-with-moravia-green-field.jpg

    1. Noriko より:

      田中さま、こんにちは。
      ツーリストインフォのスタッフさん達は英語が出来ますので、英語のメッセージで大丈夫だと思います。

      お写真のURLはローカルのようですので私からは拝見出来ませんが、ファイル名からどのような写真かはお察ししました。緑のフィールドですよね。
      4月最終週であれば完璧です。年によって多少差はありますが、少なくとも過去3年では4月最終週〜5月1週目がベストタイミングでした。天気に左右されるので、3日ほど滞在されれば確実かと思います。
      もし、緑色のみの風景が目的でしたら、この時期は菜の花が多く景色に黄色が入ってしまう場所が多いのが唯一の難点かもしれません。

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