チェコ・南モラヴィア「ペトロフ(Petrov)」村のワインセラー


 
チェコ・南モラヴィアにある「ペトロフ(Petrov)」村を訪ねて来ました。

ペトロフの位置は、チェコ南東の端の端、スロヴァキアに歩いて行けるほど国境の近く。人口1,300人ほどのワインの生産を主な産業とした村です。

 

ペトロフを訪れたメインの目的は、「プルジェ(Plže)」という名のワインセラー集落を見るため。プルジェの見学、そしてペトロフの村を散策してきました。

 

伝統的なワインセラー「プルジェ(Plže)」

チェコ国鉄ペトロフ駅で列車を降りるとすぐ目の前に白壁と青のコントラストが可愛い集落が見えます。それが、85棟の伝統的なワインセラーが集まる「プルジェ」
この場所に関する記録は15世紀頃に始まり、1983年からは歴史的保護区として指定されています。

ホビットが住んでいそうな可愛らしい横穴式セラーは、ワイン生産者が自ら建てたもの。


 
セラーは、全て似ているようでいて一軒一軒カタチもペイントも違います。

 
セラーの大半は土に覆われており、この土のおかげで室内がワインに好ましい低い温度に保たれます。
屋根に当たる部分には煙突のような換気口がニョキニョキと生えていてまるでキノコのよう。


 

周りは畑。ここに写っているのはじゃがいもか何かですが、もちろんワイン用の葡萄畑もその辺にいくらでもあります。
これらは3月後半の写真なので、まだ木々が寒々しいですが、後一ヶ月もすると新緑が茂ってさらに気持ちの良い風景になると思います。

 
春〜秋にはお祭りや試飲イベントが開かれます。

各々のセラーに所有者がおり、この場所でワインを売るかどうかは持ち主の自由。貯蔵庫兼ワインショップとして一般客向けにオープンしている所もあれば、単なる個人の倉庫として利用している人もいます。

今(3月下旬)は、まだオフシーズンなので大きなイベントは無いものの、数軒のセラーはオープンして試飲・販売をしていました。
セラーがどこもオープンしていなくても、基本いつでも開いているショップが一軒あり、ワイン、おつまみ、グラスやマグネットなどのお土産を売っています。
 

プルジェの小さなチャペル「Kaplička v Plžích」

ワインセラー集落「プルジェ」の前にある小さなチャペル。
本当に小さくて、鍵のかかった扉から中を覗き込むまではチケット売り場の小屋か何かだと思っていました。

 

ペトロフの見どころ。鐘の塔・教会・運河

鐘の塔「ズヴォニツェ(Zvonice)」。日本語で言うなら「鐘楼」?

瀟洒な住宅街の道の真ん中にドーンと建っています。どういう時に鐘を鳴らすのかは分からないのですが、行事の際にはこの周りに集まったりするようです。
ペトロフの住宅街は、道幅がワイドで、各々の家は大きく、デコレーションに凝った家が多く、ゆったり広々とした印象を受けました。
 

 

モダンなデザインの目立つ「聖ヴァーツラフ教会(Kostel sv. Václava)」も村の目玉です。住民の寄付を募って建てたらしい、まだ新しい教会です。

Kostel sv. Vaclava v Petrove.jpg
By Miraaa at Czech Wikipedia – Transferred from cs.wikipedia to Commons., Public Domain, Linkn

 

ボートは、夏季のみ利用できます。
このボート、「バチャ運河(Baťa Canal)」と言って、東南モラヴィアにいくつかのルートがあります。他の街へ続いているので、観光遊覧としてだけでなく、移動手段としても使えます。

 

アクセス

「ペトロフ プルジェ(Petrov Plže)」
http://www.obec-petrov.cz

鉄道で、ブルノから約2時間/ウィーンから2時間半/プラハから4時間半
ワインセラーの集落は「Petrov u Strážnice」駅下車すぐ。

何度か紹介している街、ストラージュニツェ(Strážnice)は隣駅です。3kmほどしか離れていないので、一日で周るのに良い組み合わせだと思います。

6 Replies to “チェコ・南モラヴィア「ペトロフ(Petrov)」村のワインセラー”

  1. こんにちわ。とても興味深く読まさせていただきました。
    自分は来月にモラヴィア地方を訪れて昼にサイクリングをしたりワイナリーのハシゴをしたいと考えています。それなので、こちらのブログは自分にとってはありがたい情報ばかりです。
    質問があります。
    この記事に紹介されているワイナリーは、訪れた時に見学とワインの試飲はできるのでしょうか?またこちら以外にオススメのワイナリーをご存じでしたら教えていただきたいです。
    よろしければ教えていただきたいです。よろしくお願いします。

    1. トシさん、初めまして。コメントありがとうございます。
      この記事で紹介したペトロフのワインセラー集落は、一軒一軒が個人所有なので、試飲を出来るかどうかはオーナーによります。オープン日時をはっきり決めている、というよりは自分がいる時に開けている、という感じのように見えました。6月でしたらシーズン中ですので、一般向けにオープンしているセラーが数軒ある可能性は極めて高いと思います。ただ、確証はありません。

      具体的にオススメのワイナリーは、私自身がワインを飲めないので分かりません。すみません。
      ただ、南モラヴィアだとワイナリーやワインセラーは本当に無数にあるので、田舎をサイクリングしているだけでも「試飲できます」と看板を出している小さなセラーを見かけると思います。
      この辺りの街だと観光案内所に、ワイナリー巡りのオススメコース的なパンフレットが数種類あります。ネットの情報よりも充実している事があるので、現地でぜひご覧になってみてください。

      参考までに、主なワイナリートレイルです。https://www.jizni-morava.cz/en/moravian-wine-trails

  2. Norikoさん
    ご返信ありがとうございます(お返事遅れて申し訳ありません)。
    田舎をサイクリングしているだけで、ワインセラーを見つけられるなんて夢のようです。
    ワイナリートレイルもありがとうございます。とても楽しみになってきました!
    あともう一つ質問があるのですがよろしいでしょうか。
    モラヴィアを調べていくと、ズノイモ、ミクロフ、キヨフが良さそうな町だと分かりました。その中でもスノイモに泊まりたいと思ったのですが、ズノイモからミクロフを経由してキヨフをサイクリングしてまたズノイモに戻ることは可能でしょうか?もし可能なら往復でだいたい何時間ぐらいかかりそうかご存じなら教えていただきたいです。よろしくお願いします。

    1. トシさん
      日帰りということでしたら、自転車では難しいです。往復すると全行程240km程になるので、寄り道無しで所要時間14時間とかです。(ズノイモ〜ミクロフ間が約60km、ミクロフ〜キヨフ間も約60km。)
      お時間足りない様でしたら道中の一部を輪行でショートカットする手もあります。列車に自転車を載せるのは輪行バッグ無しで出来るので。

      それでも一日でこれら3つの街を周るのはかなり慌ただしくなってしまいます。観光時間無しの移動だけなら不可能では無いですが…。現実的にはせめて一日に一つの街(+近隣の村)かなぁと思います。

      https://en.mapy.cz/
      この地図サイトでは、経路検索で自転車を選択するとサイクリングロードを使用した経路・時間を教えてくれるので、サイクリングの計画を立てるのに便利です。

  3. Norikoさん
    ご返信ありがとうございます。
    なるほど。電車に自転車を載せるのを思いつきませんでした。
    そして素晴らしい地図サイト教えていただき有難う御座います。これは便利ですね。
    先日ズノイモの宿を二泊とりました。そしてあと二日ぐらいミクロフかキヨフの宿をとり、その街周辺でサイクリングをしたいと思います。モラヴィアの宿はアットホームな感じがして泊まるのが楽しみです。
    色々教えていただき改めてありがとうございました! これからもこちらのサイトの更新を楽しみにしています!

    1. トシさん
      地方の宿泊施設はファミリー経営のような小規模な所が多いので、都会のホテルに泊まるのとはまた違った体験になるかと思います。
      ご滞在の6月末頃にはきっと良いお天気続きだと思います。楽しいご旅行になりますように!

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